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むむむ…若い!
勢いのある作品。
タイトル、上手いなあという感じ。
社会主義が理想だった時代の中国で、社会主義を志す青年たちとそれを弾圧しようという勢力の間に、主人公は巻き込まれ翻弄される。錯綜していく状況。それを乗り越えて主人公が自立する過程にはハランバンジョーという言葉がよくにあう。
狂人日記に対するコメントには作者のメッセージが込められていたと思う。
絶版はもったいないような・・・
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殺人、誘拐、そんなことがあるが、
サスペンスでもなくミステリーでもなく。
小説ではあるのですが、
時代小説といえるのではないでしょうか。
日本では歴史を勉強するときに
縄文時代や弥生時代から勉強するのでしたっけ。
そして授業が追い付かずに、近代、現代と端折っていくのです。
それはテストがそうだからでしょうね。
歴史といっても倫社政経にふくまれるかもしれませんが、
現代から過去にさかのぼる歴史が良いと思うのです。
そのほうが今があるのはなぜかと遡っていくことができる。
また有益だと思うのです。
中国が米英、日本にうまみを吸われようとする時代背景がよくわかります。
日中、日韓や日本アジアの問題を日本人はよくしりません。
私もまったくわかりません。
そのくせ、
鎖国以前の日本や、世界史に詳しいひとが多いように思います。
もっともそれらの人々は近代にも詳しいのかもしれませんが。
歴史は現在からさかのぼるように勉強するのがよかろうと思います。
時代小説歴史小説でいいか、
そうやって年代をさかのぼって読んでみたいと思います。
って、さがさないけど。
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日中戦争前の謀略戦。中国の謀略線にかかわる人間模様。当時の世相もあるが、日本が絡んでくるのはご愛敬、か。敵と味方とで意外な人物が敵だったり味方だったり。意外な敵は、「そうか、そうだよな」という感じ。意外な味方はどこか伏線があったかな。いずれにしても最後は急転直下で終了。最後は船出を表して明るく終わる。