マザーズ上場第一号インターネット総研 インターネット技術者集団の挑戦 みんなのレビュー

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投稿者：丸山　浩　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　昨年（99年）12月22日，マザーズ上場第1号を果たしたインターネット技術者集団「インターネット総研（IRI）」の上場への足跡をたどるノンフィクション。
　IRIは，日本における商用インターネット史において，大きな節目と位置付けられるインターネットの相互接続機構，日本インターネットエクスチェンジ（JPIX）の立ち上げなどで知られるインターネット技術の開発運用ナレッジ・バンク。創業当時，代表の藤原洋が語った「まず3年後に公開しよう」の一言から始まった挑戦は，7人の創立メンバーによって実績へと形を変え，今日に至る。「上場はあくまで通過点」と語る若きインターネット技術者集団の本音が聞こえてくる。
　著者は竹本隆。得意のインタビュー形式を多用し，関係者一人ひとりについて，上場への道程におけるその役割を明らかにしている。インターネット・ビジネスに携わる人々や，今後上場を目指す企業家，そしてその予備軍必見の一冊。
(C) ブックレビュー社 2000