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壬生義士伝 上 みんなのレビュー

第13回柴田錬三郎賞 受賞作品

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みんなのレビュー60件

みんなの評価4.5

評価内訳

60 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

通勤電車では読めない本。

2003/04/18 22:14

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐々木 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 平成15年2月15日(土)の午後、ホテルオークラで浅田次郎氏の講演があり参加した。当日の朝、NHKの生放送で偶然にも浅田次郎氏がゲストであったが、画面で見た浅田次郎氏が同じスーツを着て登壇され、「本物だ」と不謹慎な言葉を吐いてしまった。すでに「壬生義士伝」が封切りされた後であり、映画を観ようかなと思ったが、氏の講演を聴いて原作を読まなければと思った。

 通勤電車の中で読むには困りものだった。
 のめり込みすぎて降車駅を通過しそうになること数度、不覚にも人前で涙ぐむこと数しれず。
 「平成の泣かせ屋」に泣かされてしまった。

 敗戦後、日本人が忘れさせられたモラルを復活したいという氏の願いが存分に作品の登場人物のセリフとして出ていた。連載中も嘉一郎を殺さないでくれという投書が多く届いたそうであるが、どうにか娘と末子が生き残って良かったと思った。

 長編小説をわずか二時間程度の映画に凝縮すると割愛される箇所も多く、言いたいことが伝わらないと氏は語っていたが、読了後、二時間そこらの映画にまとめるのは到底無理だと改めて感じ、原作を読んで真髄に触れられてよかったと思った。

 講演会場で本書が売られていたので買ったが、浅田次郎氏のサイン入りだった。
 浅ましくも、上巻と下巻のどちらにもサインがあるものを探していたが、こういった上下巻の場合、上巻にしかサインはしないとか。勉強になりました。

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紙の本

こんな本を書いてはいけない!

2003/01/30 23:28

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うだだ - この投稿者のレビュー一覧を見る

映画の予告をみて、原作を読んでみたくなったのがきっかけ。
こんな本を書いてはいけない。
読み始めて約2週間、上・下とも読み終えてしまった。
電車の中で、こらえてもこらえても押さえきれず、恥ずかしながら嗚咽してしまった。
本を読んで、自分の雑感帳に書き移そうと思うくだりは、たいてい一冊に1,2箇所。
この壬生義士伝は、27箇所になってしまった。
先日、この映画も観た。2時間ちょっと中で仕上げるのは土台無理。でも原作を読んでいたから、幕間と言うか、行間と言うか、画面に出てこないシーンが見えたり、画像が意味している背景が読めて映画館でもしゃくりあげてしまった。
 嘉一郎と次男貫一郎を描いた「続 壬生(南部)義士伝」を映画化してもらえたら
最高。押し売りはしないが、今の大人の世代は一読の価値十分。

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紙の本

泣きたい人にオススメ。

2002/07/09 23:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:淳一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

泣きたい人にオススメ。恥ずかしながら、読み進むうちに涙が止まらなくなっ
て往生した。時代の波に翻弄された、と簡単に括ってしまうにはもったいない
ほどの不条理をこれでもかという具合いに次から次へと繰り出されてくるから
かなわない。

タイトルの壬生義士とは新選組のこと。しかし切った張ったのいわゆる新選組
モノと思って読み始めると面食らう。近藤、土方、沖田、… といったなじみ
の登場人物も他の物語と比べるとかなり人間臭く描かれてはいるが、それより
も主人公の吉村貫一郎の描写が素晴らしい。なにしろ主人公の吉村貫一郎とそ
れをとりまく南部藩の人間関係と、この新選組とは一見関係ない立場の人間に
関わる事件の叙述がこの話の美味しいところだろう。不勉強にして私は本書を
読むまで新選組に吉村貫一郎なる人物が居たことを知らなかったのだが、とく
に新選組の物語と拘らずに読んでいったのでとにかく物語に魅き込まれた。

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紙の本

泣きます。しかし最後は満足します。

2002/06/07 10:08

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:スピカ - この投稿者のレビュー一覧を見る

新撰組のことをよくわからない私でも大丈夫でした。一人の男、吉村寛一郎の一生とその男の子孫の話です。彼の生きるための信念や、妻や子供たちに対する愛情が涙を誘います。彼の死後、彼を知るもの達の口から語られる人物像は立派なものばかりではないが、彼の家族に対する愛情をうかがわせます。愛とは人を動かすに十分な材料だとわかりました。お勧めの一冊です。

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紙の本

おもさげなかんす

2007/11/17 12:07

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆちっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

吉村のことを思い出しながら語る、仲間の話し言葉がリアル。
自分が尋ね聞いているような感覚になる。
それはお江戸言葉だったり、南部訛りだったり・・
初めはその言葉が読みにくく感じるが、いつの間にか慣れて
気づけば心地よい。
吉村がよく言う「おもさげながんす」が忘れられない。

ふるさとの盛岡の山々や息子が植えた菜の花。
人物像だけでなく、風景も素敵に語られている。
またしても浅田氏に泣かされた。


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紙の本

厚みのある「吉村貫一郎」像

2001/03/04 12:08

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:森toshi - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「珍妃の井戸」は珍妃を取り巻く人々の証言をもとに珍妃像を形成する手法で書かれた秀作である。本作品は同様の手法でありながらさらに時間軸方向にも厚みのある「吉村貫一郎」像を形作った点で特筆すべきである。新選組隊士の中では特に知名度のある人物が作者の情感溢れる筆によって100年の時を経てよみがえる

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紙の本

新選組のものに、また新しい傑作が生まれた。涙なくしては読めない感動の物語り。

2000/07/10 20:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:花田紀凱 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 新選組とその隊士たちを描いた作品は数多い。当時はまだ生き残っていた関係者の証言を単念に取材した下母澤寛の労作『新選組始末記』。司馬遼太郎の『新選組血風録』と『燃えよ剣』。『燃えよ剣』の土方歳三はさっそうとしていた。この三作は何度読み返しても面白い。

 そう言えば池波正太郎も永倉新八を書き、森村誠一にも新選組ものがある。

 これほど作家の創作意欲をかきたてる新選組、けれど、これ以上、書くことがあるのかな、浅田次郎が新選組を書くと聞いた時、正直そう思った。

 読み了えた今、少しでもそう考えた自分が恥かしい。さすが浅田次郎、こういう手があったのか。これまで新選組ものを読んで泣いたことなど一度もなかったが、この『壬生義士伝』、電車で読んでいたら涙が止まらなくなって困ってしまった。

 主人公は吉村貫一郎。新選組の諸士取調役兼監察。といってもこれまでそれほど馴染みのある名前ではない。

 南部藩の足軽同心という低い身分だったが、剣は北辰一刀流の免許、藩道場で師範代をつとめる。学識もあり、こちらも藩校で助教をつとめていた。

 だが二駄二人扶持という薄給(一駄は馬が背の両側に背負う分の米でつまり二俵、二駄で四俵、一人扶持は一日分米五合)で家族五人の生活は窮乏を極め、ついに脱藩。京に上り、新選組に加わる。元治が慶応に改まった年のことだった。

 剣の腕を認められた吉村はすぐに幹部として抜擢され、不逞浪人、脱退した隊士などを次々と斬殺。いつか、人斬り貫一、鬼貫などとおどろおどろしい名で呼ばれるようになっていく。

 だが、吉村にはもうひとつの顔があった。言葉に強い南部訛りがあり「おもさげなござんす」(申し訳ありません)が口癖。お国自慢をよく口にした。「南部盛岡は日本一の美しい国でござんす」。

 他の隊士のように酒に溺れることもなく、毎月、三条室町の鍵屋から国元に仕送りをしていた。そういう吉村を守銭奴、出稼ぎ浪人などとからかう若い隊士もいたが、吉村は自らの思うところを貫き通す。

 それから三年。鳥羽伏見の戦の大勢が決した慶応四年一月七日、大阪北浜の南部藩蔵屋敷に満身創痍、頻死の侍がたどり着いた。吉村貫一郎の変り果てた姿だった。

 大阪蔵屋敷の差配役をつとめていたのは南部藩時代、吉村の親友だった大野次郎右衛門である。必死に助命を願う吉村。

 だが、大野は冷酷に言い放つ。
 「腹ば切れ!」

 新選組のなかで、夫として、父親として、人間としての自分の信ずる生き方を貫き通したひとりの義士の物語。涙なくしては読めない。 (bk1ブックナビゲーター:花田紀凱/MWメンズウォーカー編集長 2000.7.11)

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2004/09/29 21:35

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2004/09/30 18:15

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2004/10/24 05:01

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2005/03/15 02:19

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2005/05/09 00:38

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2005/11/29 15:35

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2006/02/24 13:37

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2006/03/14 22:31

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