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紙の本
初代ASAhIパソコン編集長が読んできたインターネットに関する何十冊もの本のエッセンスが手に入る
2000/10/13 00:15
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投稿者:鈴木 康之 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は,1988年から「ASAhIパソコン」の初代編集長を務めた人。つまり,この本一冊読むだけで,当時インターネットに関する情報が一手に集まってくる場所にいた人(著者)が読んできた何十冊もの本を再構築したエッセンスを手に入れることができる。
「術語集」ということで用語解説の形を取っているが,著者も「私家版」と断わっているように,用語解説に名を借りた「エッセー集」の趣が強い。当然,個人的な考え,多少偏った意見もあるが,それがかえって,読者の思考を刺激して,いろんな発想が生まれてくる。アンテナを四方に延ばしている人だけに,最新の用語も多く取り込まれ,インターネットにかなり詳しい人でも,新しい発見がいろいろとあるはずだ。
かといって,インターネットの素人では難しくて理解できないわけでもない。自分の体験や,新聞やテレビでもお馴染みのニュースも紹介されているし,文章は分かりやすい。インターネットはどうも分からないという人でも,難しいところは気にせずに飛ばして読んでいけば,それなりに理解が進むはずだ。この本はそれだけのふところの深さを持っている。
新書というと,手軽に1,2時間でササッと読んで,ちょっと知識がつくというイメージがあるけれど,この本は,その意味ではちょっと手ごわい。付せん紙を張り,傍線を引きながら,できればメモを取りながら,じっくり読んだ方が得るものは多いはずだ。
ほとんど各ページに「参照項目への矢印」があるので,本当はハイパーテキスト形式にして,インターネットかCD-ROMで読んだ方がいい本かもしれない。「筆者の好みが反映した,たぶんに恣意的な選択である」と著者のいう巻末の基本文献は,技術的解説書ではないインターネットの文化的・社会的解説書のブック・ガイドとして大いに役に立つ。
(C) ブックレビュー社 2000
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