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とてもとても素晴らしいバンド、ミッシェル・ガン・エレファントの、インタビュー集。だと思います。ROCKIN' ON社から刊行されています。おそらく、雑誌のロッキン・オンにリアルタイムで掲載されていた記事を、時系列順にまとめた一冊、という事なのだと思います。メチャンコ分厚いですし、装丁すっげーオシャレだし、なにしろミッシェルが好きなら、絶対読んだ方がいい内容ですね。素敵な本です。
メジャーデビュー直後から、カサノバ・スネイク期までのインタビュー集の感じですね。ロデオ・タンデム・ビートスペクター以降の記事はないのです。残念。できれば、ロデオ~以降のインタビューも読んでみたい。解散までのインタビューも、読んでみたい。おそらく、当時リアルタイムで流通していた雑誌で読むことは可能なのでしょうが、なんせ今となっては、当時の雑誌を入手することは難しいですものね。そういう意味では、こうしたインタビュー集が、ちゃんとした書籍として刊行されている事には、やっぱ感謝、ですよねえ。
でも、お値段は、2700円+税、と、まあまあお高いですね。いわゆる「誰でも買うよ」っていう一般的な書物では無くて「熱心なファンしか買わないよ」っていう、専門書扱いになるからなのだろうか。この本、どの程度の部数が売れたのだろうなあ。気になるなあ。まあ、ミッシェルのすげえ熱心なファンの方しか、買わないでしょうからねえ、、、一家に一冊、って本では、ないでしょうからねえ、、、ロック好きは、絶対に読んだ方がいいと思うけれども、、、どうなんだろうなあ。
あと、気になるのは、この本をロッキン・オン社が刊行したとして、バンドとしてのミッシェルには、どれだけのギャラが払われたんだろうなあ、という事ですね。バンドとしてのミッシェルと、ロッキンオン側と、ミッシェルの事務所とレコード会社と、どのように利益が分配されたのだろうか。そんな事がわかると、世の中の仕組みが分かる気がするのですが、うーん、どうなんだろう。
インタビューの内容としては、初期のインタビューが、抜群に面白いと思いました。アルバムで言うと、ハイ・タイムまでの雰囲気。メンバー喋る喋る、というか、チバさんがめっちゃ喋ってる!という感動。なんか、もう、愛らしいです。うわーチバさんこんな人やったんや~、という事が分かる嬉しさ。凄いなあ。
あと、メンバー4人への3万字インタビューも、とても素敵です。すごいこう、彼らを、理解できた、気になる。あくまでも、気になるだけなんですが、それでも、凄く素敵。こうしたインタビューをちゃんとしてくれてるところが、素晴らしいんだよなあ。
で、なんか、チバさん、フラワーカンパニーズの鈴木圭介さんと、めっちゃ似てる気がする。いじけ性のネクラな感じのブチ切れ系ロケンローラー、みたいな。で、バンドメンバーが、そんなフロントマンボーカリストをしっかり支える、みたいな。フラカンもミッシェルも、どっちも激烈良いバンドですものね。凄いこう、共通点を、感じました。
あと、ちょっとだけ収録されている写真も、凄く良いです。メンバー、若いなあ!って感じが、もう素敵。なんだ���、微笑ましいんですよね。当然カッコいいんですが、どうしようもなく可愛い感じも、ある。凄いなあ、って思います。ミッシェル・ガン・エレファント。本当に素晴らしいバンドだったなあ。
あと、後書きで、ロッキンオンの編集者の?山﨑洋一郎さんが、この本は欠陥品であり失敗作です。だって、ミッシェルへのインタビュー、全然成功してないし。彼らのホンマモンの姿を、引き出せてないし。無念。みたいな事を書かれているんですが、いやもう、十分絶対間違いなくこの本は、素晴らしいですよ。
ロックンロールミュージックという音楽を、なんとかして言葉で、表現したい。この素晴らしい音楽を生みだしている人物を、なんとか理解したい。そう思うから、文字で書いちゃうし、話をきいちゃうし。すげえ好きなら、彼らの音楽だけを聴けばいいじゃん。ホンマは。だって彼らは、ロックンロールバンドなんだから。ミュージシャンなんだから。彼らの本文は、音楽なんだもの。ホンマのところは、それを聴くだけ、好きに感じるだけでいい。のに、どうしても、言葉で表現してしまいたくなる。ああ、人間だよなあ。だって俺たち、感じるんだし書くんだし。って感じ?なにしろ素晴らしいです、この本は。