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長寿の要因 沖縄社会のライフスタイルと疾病 みんなのレビュー
- 柊山 幸志郎 (編)
- 税込価格:8,800円(80pt)
- 出版社:九州大学出版会
- 発売日:2000/03/01
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紙の本
長寿者が多く,平均寿命も日本で最も長い沖縄社会を分析することで,長寿のメカニズムを解明する
2000/10/06 15:20
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投稿者:ブックレビュー社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず,高齢者の居住形態と生活満足度を沖縄県と秋田県とで比較する。さらにライフスタイル,気象,前腕骨密度,高齢者の心理特性,運動能力,高齢女性の踵(しょう)骨密度,老化と自殺,女性の社会的役割,心筋梗塞と食生活,末期腎不全,食塩摂取量と血圧値,血清脂質と動脈硬化の地域差などと長寿との関係を分析する。
ちまたではゴーヤチャンプルーなどに代表される沖縄料理が長寿との関係でとりざたされるが,第3章では沖縄の食生活と生活習慣病を取り上げて長寿との関係を調べる。このうち大正時代の沖縄人は現在の沖縄県民や本土人に比べて食事量そのものが非常に多く,とくにカルシウム,マグネシウムなどのミネラル摂取量がとりわけ多いという結果が出ていて,そうした食生活を送った人々が現在の沖縄の長寿者であるという。また沖縄の地下水や水道水にはカルシウムやマグネシウムが極めて多いという。
「長生きしたい」という人間の根源的な欲求にこたえた研究書と言える。
(C) ブックレビュー社 2000
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