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2063年、時空の旅 タイムトラベルはどうすれば可能になるのか? みんなのレビュー
- クリフォード・A.ピックオーバー (著), 青木 薫 (訳)
- 税込価格:1,430円(13pt)
- 出版社:講談社
- 発行年月:2000.5
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新書
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紙の本
M・エンデの<時間の物語>を現代物理学が語ると…こうなる!
2000/11/08 17:41
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投稿者:斎藤正樹 - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供は未来に逃避したがり、大人は過去に回帰したがる。そんな人間の欲望がタイムマシンを生んだ。時を旅する物語としてはH・G・ウェルズの『タイムマシン』が有名だが、日本にも『浦島太郎』というタイムトラベル譚がある。
本書は物理学の本ではあるが、いわゆるお堅い解説書ではない。2063年のニューヨーク市の音楽博物館を舞台として、ショパンの音楽が流れる中、3人の登場人物が時間に関する実験をするSF仕立てになっている。
著者によると、本書の効用はタイムマシンのことやタイムトラベルが可能であることがよくわかること、時空に関する現代物理学の専門用語が使えるようになるばかりか、映画化されるようなSFが書けるようになる——かもしれないと説く。
もちろん、本書を読んだからといって実際にタイムトラベルができわけではない。しかし、少なくとも「時間は実在するのか」「時間は一方向しか流れないのか」「時間に始まりと終わりはあるのか」という深い問いについて、想いを巡らすことはできるだろう。
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