サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

しゃべれどもしゃべれども みんなのレビュー

文庫

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー530件

みんなの評価4.1

評価内訳

513 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

伝えることの難しさ、、、

2007/06/21 00:33

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぴぃたぁ・パンダ - この投稿者のレビュー一覧を見る

商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
俺は今昔亭三つ葉。当年二十六。
三度のメシより落語が好きで、噺家になったはいいが、未だ前座よりちょい上の二ツ目。
自慢じゃないが、頑固でめっぽう気が短い。女の気持ちにゃとんと疎い。
そんな俺に、落語指南を頼む物好きが現われた。
だけどこれが困りもんばっかりで…
歯切れの良い語り口で、言葉に出来ないもどかしさと不器用な恋を描き、’97年に「本の雑誌選ぶ年間ベストテン」第一位に輝いた名作。
胸がキュンとして、思わずグッときて、むくむく元気が出てくる。
読み終えたらあなたもいい人になってる率100%。
内容(「MARC」データベースより)
しゃべりのプロだろ、教えてよ…
あがり症の従弟や口下手の美女から頼られて、話し方教室を開くハメになった若い落語家・三つ葉。
苛めにあった小学生や赤面症の野球解説者までが通ってきて…。
正直な人たちの胸キュン恋愛小説。
映画の公式サイトは、こちら 。
http://www.shaberedomo.com/
=======
落語家が主人公であるが、落語そのものの話ではない。
話すこと。 → 他人とコミュニケーションをこと。
話せないこと。 → 1人で閉じこもること。
話したいけど、話せないこと。 → 現代社会の中では孤立してしまう。
ひょんなことから、話したいけど話せない(相手とコミュニケーションをとりたいけど取れない)人に、話し方を教える羽目になった二つ目の話。
失恋した、女優崩れのOL
関西弁で、周囲に溶け込めない小学生
本当は毒舌家なのだが、表舞台では、口下手な野球解説者
(いとこで、吃音気味の気の弱いテニスコーチの大学生)←なぜか、映画では、ばっさりキャラが消えてる。
そして、主人公である噺家である三つ葉自身も、迷路へ迷い込んでしまう。
落語家が主人公ということで、落語のこともちょっと話の中に出てくる。
師匠と弟子、一門、寄席の風景、鳴り物等の説明を始め、他所お師匠との関係や、古典の「文七もっとい」「茶の湯」「火焔太鼓」等の古典落語の噺の名前だけは出てくる(笑
結局、問題は、しゃべること、しゃべらないことが問題の全てではない。
他人とのコミュニケーションの取り方の問題である。
と、切って捨てるのは簡単だが、この「コミュニケーション」というものが厄介である。
本人は、良かれと思ってやったことが、相手にとっては、ありがた迷惑というのは、よくある話だ。
そういう、コミュニケーション・ギャップを出るだけ起こさないように、他人と交わるというのは至難の業だ。
引きこもりたくなるのも、解る。
この作品は、根本的な解決方法は示していないが、コミュニケーションが取れない人たちに、「努力することは大切」「相手を母屋る想像力を持つ」「正しい自信を持つ」等の方法を示している。
それで、結果として、或いは、努力の過程において、他人と心が寄せ合えれば、いいじゃないか、世の中の良さも少しはわかるのではないか?と、一石を投じるような作品であると思う。
読み始めたら、特急列車のように、どんどん進まないと気がすまない感じで読めた。
結末は、読んでのお楽しみだが、それぞれに、100%ではないが、折り合いのつくハッピー・エンドが待っている、とだけ言っておこう(笑
映画に関しては、26歳にしては、年取ってないかな?<国分太一 クン(苦笑
だって、74年生まれだしねぇ(汗
まだ見ていないから、映画の出来に関しては、なんともいえないが、見てみようかな?という気にも、させてくれる原作である。
http://ameblo.jp/ye0329/entry-10037143959.html

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

いい話です

2016/11/30 23:32

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る

作り物のような感じがする良い人は誰も出てこなくて、当たり前のようにみんな欠点とも言えるようなものを抱えて、躓いて、失敗して、足掻きながらもどうにか生きている姿は読んでいて勇気をもらえるものでした。
登場する人々のキャラの立ち方とても見事で、知らぬ間に自分の気持ちを添わせて情が移ってしまい、時にこみ上げてきました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

不器用だって大丈夫!

2001/02/17 22:40

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:マル - この投稿者のレビュー一覧を見る

 人前で話すことが苦手。なんだか人間関係がうまくいかない。そんなもどかしさを抱えているひとは案外たくさんいると思う。わたしも世間話というのができない。しゃべるのは、特に好意を持っている相手に対しては緊張してしまう。だから世間では人づきあいに関するノウハウ本が売れているのだし、「話し方教室」というある種胡散臭い講座も存在する。しかし、そんなものよりもこの小説を読んだほうがいい。すかっとするし楽しいしおまけに安い!
 登場人物のぎこちない恋に「泣き」モノの小説が嫌いなわたしですら涙した。凡百の癒し系とは一線を画した職人芸。落語もみたく(聴きたく)なる一冊。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

晴れ晴れとする読後感

2000/08/19 19:07

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ひさびさに気持ちのいい話を読んだ、と思った。
 語り手である主人公は若手の落語家。気が弱いために吃音がある従弟から、「達ちゃん、話し方を教えてよ」と頼まれることから物語は始まる。それがわらわらと、男女子供まで含めて4人に増え、「話し方を教えろといわれたって…」と、やむなく落語を一つ教えることになる。
 とにかく、この主人公がいい。駆け引きというものが一切無い(もちろん、「僕は駆け引きができなくてねえ」といいつつ、ただ無神経なだけのオッサンとは違う)。うれしいときには素直にうれしいといい、腹が立つときには怒る。たぶん、彼は自分の本当にやりたいことだけをやってきたような人間だ。でもだからこそ、自分が選んだ道が行き詰まったとき、その悩みは真剣だ。やりたいことではなく、出来ることを選んできた人達よりもずっと。
 この主人公に、「話し方を教えてもらう」ために来る人達は、自分の思うことが話せないだけではなく、実は自分の心にもないことが話せない人々である。ある意味、駆け引きができない、ためにまわりと摩擦を起こすことになる。彼らの悩みの解決は………もちろん安易に出来るようなものではない。
 うまい、と思った点は、感情に対する絶妙の距離の取り方だ。感情の泥沼にずぶずぶ踏み込んでいくことがない。「感動的」な場面で、とんっ、と上手に突き放してみせる。または、盛り上げることが出来る場面を巧妙にずらす。まるで、この作家は、読者を感動させるのを避けようとでもしているかのようだ。そこがまた、小気味がいい(でも、告白すると、何度かぽろぽろ泣いてしまったところもあるんだけどね)。

 いい話を読むと、他の人にも読ませたくなる。この本もずいぶん周りの人に薦めた。それなのにわたしはこの本の評価に5つ星ではなく4つ星を挙げたが、その理由はたったひとつ。この作者、次にはもっといい話を書いてくれるに違いない。その期待感故である。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

読後感がすごくすごくよかったです。

2020/10/16 13:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る

そういえば、落語家の役をTOKIOの国分さんがやってたなぁ。と本書を手に取ったとたん、古い記憶を思い出してしまい、主人公のイメージ引きずられるかなぁ...と思ったけれど、けっこう大丈夫でした。
原作の主人公とイメージ全然重ならずに読めてしまうのは、やはり物語の強さだろうか。主人公は二つ目になって数年目、しかし真打には遠いという落語家の青年。かれが、ひょんなことから、落語を教えることとなって...。生徒は、テニスコーチにOL、小学生、元プロ野球選手...と落語とはあまり関係のないひとたち。しかし、落語に触れることによって、彼らが抱える問題が解消されてゆくことになる。とにかく読後感がすごくいい物語。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

心地よい読後感

2018/05/19 10:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

臨場感のある寄席をメインとした話だと思いましたので、ちょっと戸惑いました。話し方に難のある方々と共に、教える今昔亭三つ葉も成長していく姿に、ほのぼのします。ラストに近づくにつれて、淡々と話が進みますがウルッとしてしまいました。不器用な三つ葉と十河との行く末が何か惹かれて読むペースがあがりましたね。もうちょっと落語の話題に、ふれてほしかった気がしますが、ふわっと浮く感じの心地よい面白さでした。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

すぐにでも寄席に行きたくなっちゃいます

2001/12/21 21:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読ん太 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 今昔亭三つ葉は26歳の落語家である。ひょんな事から、自宅で落語教室を開くことになる。生徒は4人。それぞれが色々な形で「しゃべり」に問題を抱えている。
 村林は大阪から引っ越してきて、そのコテコテの関西弁ゆえにいじめにあっているらしい小学生。良は、三つ葉の従弟で、吃音が原因でテニスコーチの続行が難しくなっている大学生。十河は、「現代話し方講座」に通っている無愛想な美人。通称黒猫。湯河原は元プロ野球選手。現役引退後、解説を引き受けるが、当時のプレイとは正反対に解説ではしどろもどろになってしまう。
 そして、このデコボコチームを引き受ける三つ葉自身も、壁にぶつかっている。まさに、「しゃべれどもしゃべれども」自分の落語というものが益々わからなくなって頭をかかえている。

 三つ葉と生徒4人、それぞれに抱えているものがスッキリとは取っ払われたわけではないけれど、すこ〜しでも前進したよ、よかったね、というお話。三つ葉が落語家である事と、落語教室に集まる人を扱っているということで落語のあれこれがたくさん語られていておもしろい。また、お互いに何らかのホノボノした係わり合いができるのを読んでいるとこちらもホノボノした気持ちになれる。

 ストーリーは大いに楽しませてもらったのだが、どうもひっかかる。「何にひっかかるのか?」と考えてみると、主人公である三つ葉の性格にひっかるようだ。私は、三つ葉が嫌いなのだ。
 三つ葉は、人から「坊ちゃん」と呼ばれている。これは、「お坊ちゃん」という意味ではなくて、漱石の「坊ちゃん」からくるものである。一本気で曲がったことが大嫌いな江戸っ子という設定。私は漱石の「坊ちゃん」は大好きなのだが、「坊ちゃん」の性格を持った人間を現代小説に持ってこられると胡散臭く感じてしまう。漱石の「坊ちゃん」がマドンナに恋をするように、三つ葉も踊りの師匠の娘に恋をする。頭上に高々と持ち上げて崇めるように恋をする。こういう辺りがゾッとしてしまう。
 嫌いついでにもう一人あげると、十河が嫌いだ。不器用で愛想がない。三つ葉の問いに返事もしない。私が思うに、「返事もしない」ということをやってのける人は、それだけで勝者ではないか。「話し方教室」でも気に入らなければ堂々と席を蹴って出て行ってしまう。深く傷を負った女性という扱いで描かれているが、なんのなんの。私も出来ることならば十河のような勇気が欲しいぐらいですよ。

 ストーリーは大好きで、登場人物は嫌いという変わった体験をした。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2004/10/13 14:24

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/05/21 23:24

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/06/01 13:25

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/06/25 16:21

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/06/20 15:50

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/08/02 03:53

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/09/04 21:30

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/12/23 14:13

投稿元:ブクログ

レビューを見る

513 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。