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あたしが読んだんは新潮社のなんやけど、イメージがなかったから。
水島上等兵の手紙に涙しない人はいないでしょう。
大人の人に読んで欲しいかも。
子供にはまだ解らない見えないものが多いから。
戦争はもうほんとに嫌です。
本音を言うと読むのも嫌です。
でも読まないといけない。
それが戦争を知らない私達ができる少ないものの内のひとつだから。
でも歌を歌ったり懸命に頑張るみんなもだいすきです。
この本を読んで、私には、あなたには、何ができるでしょうか。
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2007年01月13日
清らかな湧き水のような小説でした。
字面からは音など聞こえないのに、音楽が部屋を、森を、空を満たす様子がとても印象的で、音楽の力を改めて実感しました。
後ろには小説で出てきた歌の楽譜などもついていて、『埴生の宿』のメロディを知ることができて嬉しかったです。
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「おーい水島、一緒に、日本へ帰ろう!」
正直この一言だけで泣ける!いや、「埴生の宿」の伴奏だけで泣ける!『ビルマの竪琴』はそれだけの泣きの名作であります。物語の構成と言い、第3章の水島上等兵による長い長い手紙と言い、淡々とした展開が与える重みと感動は他の小説の追随を許しません。
そして巻末の「ビルマの竪琴ができるまで」の中に見られる著者竹山氏の謙虚な姿勢に、また心打たれます。
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両親の好きな作品
初めて見たときまったく意味が分からず(しかも白黒画像だったorz)
最近になってみなおし感動している作品。
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わが国は戦争をして、敗けて、くるしんでいます。それはむだな欲をだしたからです。思いあがったあまり、人間としてのもっとも大切なものを忘れたからです。われらが奉じた文明というものが、一面にははなはだ浅薄なものだったからです。(中略)われわれも気力はありながら、もっと欲がすくなくなるようにつとめなくてはならないのではないでしょうか。それでなくては、ただ日本人ばかりでなく、人間全体が、この先もとうてい救われないのではないでしょうか?
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~09/09/01
水島だけが背負い込むものであってはならないのだと感じます。大人になってからでも読み直すべき一冊。
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小学生のころ映画を観たが、それから25年くらいして初めて
小説を読んだ。厳しい世界の中に優しさ、ユーモアを感じさせる、やはり名作。
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小3くらいの時に初めて読み、戦争関連の作品を読み漁るきっかけとなった作品。何度読もうが映画も見ようが、涙なしでは無理です。水島のような人は世界が必要としている人であると思っています。
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名作シリーズ第2弾。
映画で見た気がするけども小説で読んだのは多分初めて。
やっぱり名作と呼ばれるものは良いね。
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白黒映画をちらっと見たことある程度だったので
読んでよかった
いい話だなー!
降伏説得に残った青島上等兵が帰ってこない
たまにききにくるお坊さんがそっくり
だけどちがうよな~あおしまー!
でもいろいろあってやっぱり青島さんで
あおげばとうとしを竪琴でひいて
他の人は日本にひきあげる
そこで手紙をよむ
(この手紙は人食い人種に食べられそうになったりちょっとおもしろい)
青島さんは日本兵のおとむらいをするために帰れないそうで・・
本当にあったらいい話
映画ちょっとみたくなった
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第二次世界大戦前後のビルマに配属された日本軍班の話。水島の人柄が気になり、彼の行方に関するものが見つかったときは班員と同じ目線で一喜一憂していた。ラストにかけて物語が一気に進んでいくが、どこかゆったりとしたビルマのような雰囲気が感じられた一冊であった。最後の水島からの手紙の内容には考えさせられるものがあった。
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とてもすばらしい名作でした。
ビルマ戦線の日本軍の話。音楽学校出身の隊長が隊員に合唱を教え、特に楽才に秀でていた一高出身の水島上等兵がビルマの竪琴を戦場でも演奏していた。軍歌を厭い、一高寮歌や敵国であるイギリス民謡が元の埴生の宿を合唱する日々。
この戦争は間違っている、命を落として国に貢献するのではなく、生きて日本の未来のために貢献しようといい、(実際、彼らは生きて国に帰れば官僚や学者となって日本の未来のために貢献できる人たちなのだ。)臆病者といわれないために、自分が先頭になって竪琴をかき鳴らして突っ込む、その後君たちは白旗を揚げればいいと言って突っ込み攻撃の的とされるが蛮族に助けられる。
蛮族に「勇敢だから娘を与える。何人の首を取った?」と聞かれ、一人も殺していないと答えてあわや殺されそうになる水島は確かに戦場で竪琴を鳴らしていて人を殺していないのだ。
隊員たちは水島が生きてビルマの僧侶になったことを知って、インコに「おーい、水島、一緒に日本へ帰ろう」と日本語を覚えこませ、森の中で合唱する。水島は涅槃仏像の胎内で竪琴を弾くが姿は現さない。
水島を呼ぶために隊員は毎日合唱し、日本に戻る前日に水島は姿を現す。収容所の柵ごしに隊員達は『埴生の宿』を合唱する。水島は竪琴を合唱に合わせて弾き、『仰げば尊し』を弾く。「今こそ別れ目。いざ、さらば。」
水島は森の中へ去って行った。
隊員たちに水島からの手紙とインコが届く。
英霊を弔うために此処に残る決意が書かれ、インコは「ああ、やっぱり自分は帰るわけにはいかない。」と言う。
音楽や学問を愛する人たちが全滅するとわかっている戦場に駆り出されて、その中で音楽や友情や日本への貢献の思いや理性に生きている、とても共感できるすばらしい作品でした。
長く世界中で読まれることを願います。
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子どもとして読んでも、大人になって読んでも、永遠の名作。戦争の惨さが心にしみる話。
それにしても、ミャンマーに行ったとき、「ビルマの竪琴」のビルマと結びつけるのに、結構時間がかかったなぁ…。
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子どもの頃に映画を見たときは、
戦争映画との認識もなく
悲しいお話としてしか印象に残らなかった。
今回はじめて著書を読み、とても感動した。
悲惨なシーンはないが、戦争に関わるどの立場の人間も正義があり、悩み、辛い思いをしていたことを改めて感じた。
特に印象に残っているのが、
戦争に負けた日本や日本人を攻めていないこと。
小学生の頃、先生に「戦争を起こした日本人は最低の民族だ」と言われ続けた。とても苦しかった。
このお話では、愚痴や文句がなく、みなが、日本のためにできることを考えようとする。偉そぶらず、お金もうけに傾かず、一生懸命に働こう、と。
そしてもう一つ、ビルマやイギリスの外国人に対しても敬う気持ちで接していること。とくに、我々は得た知識を間違った方向へ使ったのではないかと、ビルマの人を見て深く考えるところ。発展とは、物質的に豊かになるのではなくて、心豊かに、穏やかに、平和に暮らすことではないか、と。
これらのことを、児童文学らしく、やさしく投げかけているこの著書を、ぜひ子どもたちにも読んでほしいと思った。