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紙の本
コルビュジエの目指したもの
2009/04/23 01:46
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:simplegg - この投稿者のレビュー一覧を見る
ル・コルビュジエによる都市論.世界中に影響を与えた.都市を考える上で基本となる考えはこの理論からきているものも少なくない.
押さえておきたい一冊.
この都市論のモチベーションは「機械文明の時代にあって劣悪な都市に押し込められた人々に再び生きる喜びを与える」ことである.
決してビルを高層化して公開緑地を多くとり快適ですとだけ言っているわけではないと気づく.やっぱり田園都市もそうだが形ばかりが真似され,多くの思想が抜け落ちていくものなのかもしれない.
“輝く都市”の特徴は,都市計画を厳密な理論で記述しようとしたところにある.この挑戦は壮大で,当時多くの建築家を魅了した.
ただ,そのために物事を単純化しすぎたと思う.そして,その単純化,時代背景の違いがこの都市論の限界を徐々に露呈させた.その限界については「アメリカ大都市の死と生 (SD選書 118)」に詳しい.
繰り返すが,“輝く都市”は現在多くの問題が指摘され,都市論としては役目を終えた感がある.ただ,コルビュジエの一貫した哲学,社会と戦う姿勢,新たな時代を切り開いていく力が現れる“輝く都市”は,これからも多くのものをもたらしてくれるだろう.
この本でも繰り返し強調されることだが,現実に大きな変化だある時,(当時は機械文明,現在でいえば情報社会)懐古主義に陥ることなく,現実をしっかりと見据え,新たな時代向けて,都市を考えていかなければならない.まさにいまもその時期かもしれない.
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