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哲学書だと思ったら、脳生理関係の本でした。面白くないわけではないが、興味が持てなかったのでそれまで。にんげんであること。
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夏季スクーリングの教育学概論を受講した折に薦められた一冊。年代的に少し古い作品である。
人間であるとは、
生まれたままの状態から「教育」されることにより、次第に人間らしく成長していくものである。
また、
脳の発達過程を追うことにより、子育てにとって大切な節目というものを理解することができる。
さらに、
「野生児教育」についても興味深く読むことができた。
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出版当時としては精緻でしょうね。
高校の生物の詳細版でしょうか。
何か勘違いをして借りましたが、それなりに面白かった。
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[ 内容 ]
ことばを話し、笑い、手を使ってものを造る。
また群れをなして社会を形成し、時間を考え、学習し、死の恐怖を知る。
いずれも人間にのみ備わった能力である。
その人間としての機能を司る中枢、すなわち脳の働きと、知性、感情、行動との関連をとらえ、人間の全体像を明らかにする。
教育をはじめ、あらゆる領域に対する問題提起の書。
[ 目次 ]
人間とはなにか
人間の祖先
人間の身体を操る神経系
人間の脳の構造
人間を形成する脳
人間の生きる姿を支える脳
人間の脳のハードウェアとソフトウェア
健康であること
食べること
交わること〔ほか〕
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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脳の生体から見た、人間の成長が書かれてある。この本…脳と人間のメカニズムを知って子育てすれば、知らないのとでは違うだろうな。教育学の講義で紹介され出会った本。持っててもいい一冊
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以前勧められたときは全くわからなかったが、最近脳の知識をかじってるので思い出して読んでみた。
人間ならではのいろんな悩みや生きる姿を、とことん脳の働きとして考える本。
食べること、心配すること、笑うこと怒ること、歌うこと、眠ること…私も一つの機械なのだなぁと思う。
人間の生を支える統合系(中枢神経系?)と、その機能を3つに分けると、
脳幹・脊髄系 …生きている(反射活動、調整作用)
大脳辺縁系 …たくましく生きる(本能行動、情動行動)
新皮質系 …うまく生きる(適応行動)、よく生きる(創造行為)
脳幹・脊髄系と大脳辺縁系は、動物にも同じように存在し、"生きている"ことを支える紋切り型のはたらきを担う。それはよくできたコンピューターと同じで、脳のハードウェアと言える。
一方で人間によく発達している新皮質系には、細かく機能分化して感覚情報を処理するハードウェアと、それらを連合して無限に考え、意志し、創造するソフトウェア(前頭連合野)が備わっている。
一番印象に残ったのは、人間であることは非合理的な存在であることだ、という章。
大脳辺縁系だけで生きている動物は、合理的な行動しかとらないけど、人間は違う。
自分の命を維持するために、人と協同しないといけないけれど、自分らしくよく生きるために、人より勝りたい。
人間の証である前頭連合野は、そのままでは他を破壊しつくすエネルギーがある。それをなんとか爆発させずに、共に生きる道を模索してきたのが人間の歴史である。
人間の教育も、そうした矛盾ある存在としての人間を認めるところから始まる。
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脳生理学の研究者である著者が、人間の社会や文化のさまざまな事象について語ったエッセイ集です。
「食べること」「交わること」「群がること」あるいは「考えること・書くこと」「喜ぶこと・悲しむこと」「笑うこと・泣くこと」などの項目が立てられており、こんにちでは養老孟司や茂木健一郎が手がけている脳科学エッセイの走りのような内容です。養老がしばしば論じる身体性や茂木が論じる創発性に通じるような発想も、ところどころに見て取ることができるのも、おもしろく感じました。
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タイトルから哲学関連と思いきや脳生理学者による著作だった。人間の様々な行動、感情は脳に左右されていることを改めて感じ、ある種機械のようなものと思う。
ただ最新の知見を知るには、近年の脳科学の本を読んだほうが良いのかもしれない。