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大いなるバカ、男のロマン。
「へんくつじじい」と「無邪気な子供心」は表裏一体な気がした。
そんな初代南極越冬隊隊長の日記。
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「ものづくり道」、「石橋を叩いても渡れない」で著者の優れたリーダーシップ論にふれ、第1次南極越冬隊の隊長としての姿に興味を持ち読む。隊員たちのやる気を削がないように気を配りながら、言いたいことを我慢したり、言い過ぎたことを反省する様子がわかる。日々自分自身と葛藤しながら、優れたリーダーシップを維持されていたことが意外だったが、却って勇気づけられた。
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[ 内容 ]
氷雪と烈風の南極大陸に、日本人として最初の越冬事業をなしとげた西堀越冬隊長の日記。
生命をおびやかす厳しい自然のうちに生活した人間の三六五の日々が、ありのままに切実に再現されている。
読者は、ここに生々しい形で南極観測の意義と方法を知るとともに、一人の実践的な科学者の知性と勇気にふれて心に励ましを受けとるだろう。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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1957年2月~1958年2月までの南極第一次越冬隊の話。越冬隊隊長による、自身の日誌やメモなどをまとめて作った本です。この西堀栄三郎という人は、年配の人ならば知っている人が多いと思いますが、今西錦司、桑原武夫、梅棹忠夫といった人と交流のある、当時の日本の知の世界の中心にいた人のようですね。
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第一次南極越冬隊隊長の西堀栄三郎氏の越冬記。
日記からおこしているので変な脚色が入らず、事実を追うことができるとともに、素直な西堀の考え方とその変遷がみえて面白い。
いま読んでも下手な冒険小説よりワクワクする冒険記であった。
なにより資材も道具も不足する中で創意工夫で乗り切って行く様はイノベーションの集まりである。
また、過酷な環境でも地道に研究を続けて行く隊員や基地の中でのリアルな人間模様が見える。
あと、南極2号らしきべんてん様と呼ばれる人形のくだりもありまさに生の冒険記である。
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日本で初めて南極に基地を構えて越冬した時の、日誌風の記録。何もかも初めてで経験がないし、現在よりも知識も技術力も物資もない状況で、そもそも日常を送ること自体が冒険なのに、探査・調査にも出かけていく。当然いろんな問題が起きて、なんとか在りもので解決していくのだが、その受け止め方や解決方法が興味深い。著者の技術者としての観点・考え方がわかって面白い。『悲しき熱帯』みたいな思想書とも言えそうな隠れた名著。ぱっと開いたところを読んでも面白い。最後のぶちまけを読んで、日本の変わってなさに情けなくなる。
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第一次南極越冬隊の西堀栄三郎の南極での日記風の書物である。
技術者の視点で、創意工夫で問題をクリアしていく。
1968年一刷
2004年にアンコール復刊されたものを、メルカリで見つけて思わず購入。
自分にとっては、心に残る一冊、励みになる一冊となった。