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高い評価の役に立ったレビュー
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2022/03/11 09:16
コメント欄での塩津計氏の評価が参考になります。
投稿者:ワイファイおじさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の内容に関しては他の方の書評(このサイトに、限っては塩津計以外)改めて私が評する必要もなく、「素晴らしい本なのでとにかく読んでほしい」という率直な表現に止めておく。勿論★は5つ。
それよりも、このコメント欄内で星1と評価している塩津計というユーザーのこの本に対する短絡的で直情的な評価、コメントが素晴らしいので(本書における参考資料として)読んでほしい。
何故なら、彼のコメントそのものが「日本人のアメーバ性」を明らかにしている。
塩津計は彼の他の本に対するレビューから察するに、日本にとって都合のいい情報だけで全てを満たす、所謂ネトウヨ的愛国者、ナショナリストなのだが、
皮肉にもこの本で描かれる日本のダメさを、彼のコメントが如実に表しており、
この本での議論の正当性を強化している。
低い評価の役に立ったレビュー
26人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2009/06/18 21:24
赤塚不二夫「おそ松くん」に出てくるイヤミのモデルは森有正だった?!
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議な本である。高校生の当時、「森有正という人は偉い人だ。すごい人だ」と習った。そして彼の著書「生きることと考えること」は高校生として読むべき本として挙げられていた。しかし、当時の私には「なんとなく嫌な予感」がして、本書を手に取ることも無ければ、まして読むことも無かった。あれから30年が過ぎ、今、ようやく本書を手に取り、読んでみた。読んでびっくり。どうしてこういう滑稽な人間が書いた意味不明な本が当時の「知識人」に有難がれたのか私には全く理解することが出来ない。
加藤周一によると森有正は東京帝国大学仏文科の中でも秀才の名を欲しいままにした出来物だったらしい。しかし学校の成績が良いということと、その人の話の内容が正しいということは全く別次元の話である。学校の成績が良かったからといって、その人が社会で広く共感を呼べるかというと、これまた別次元の話である。
本書がなぜ滑稽なのか。それは森有正が徹頭徹尾パリを礼賛しフランスを礼賛する一方で、東京をくさし、日本人を罵倒し、日本をダメな国とレッテルを貼り続けているからだ。これに尽きる。一言で言えば、森有正という人は「フランスかぶれのオバケ」みたいな人である。「昔、あるフランスかぶれの日本人がパリでスリにあって財布を盗まれた。そのフランスかぶれは盗人たるフランス人に怒るどころか感動して涙を流してうれしがったという。『フランス人というのはなんて芸術的な国民なんだ。全く私に気付かれず私に危害も加えず私の財布だけ盗んでいくとは。それに引き換え、日本人の泥棒はなんて野蛮なんだ。少しはフランスのスリを見習え』と呟いた」という小話があったが、森有正の感覚たるや、正にこんな感じなのだ。
「フランスのある俳優が日本に来て、東京の街ほど性的感覚と縁のない街はないというのです。バーがたくさんあり、バーの娘さんがいっぱいおり、エロチックな音楽をやり、踊っている。にもかかわらず、そこにはセックスというものはほとんど存在しないのです」フランスあたりの三流の河原乞食が思いつきでいった与太話を真に受けて深刻に悩む森。この与太を受けて森は「結局私がパリで感覚に目覚めるというのはセクシャルになるというのと同じなのです。こういうこと(セクシャルな感覚の目覚め)は東京ではほとんど起こりえない。(東京の生活は)じつに地味な生活、ちょっと塩味がするくらいで味も何もない重湯のような生活が東京の生活だ」(51ページ)と結論付けてしまう。思わず「はあ?」と突っ込みを入れたくなるのは私だけではあるまい。
「パリから出て行きたくなるというのはフランス人だけで、外国人はみんなパリから出て行こうとしない。フランス人以外は、みんなパリにとどまりたいといいます」(52ページ)って、おい。もしそれが本当なら、今頃パリの人口は数億人を突破してフランスは中華人民共和国並みの人口大国になってなきゃおかしいだろうが(爆。
ヨーロッパ人が個を確立し人間の主体性を基調とするものの考え方(をするの)に対して集団主義的な考え方をする日本人は全くなっていない、ダメだとして、日本人をくさす森。「そのことは、東海道新幹線などに一緒に乗っている(日本)人のようすを見ているとよくわかります。日本人が会社を後生大事にしているのは驚くばかりです。そこに自分の全人生が託されている感じです。日本人は自分ひとりで考えることをしない。そういうことから逃げている。みんなと一緒になって、共同体的発想をやっていることに、ほとんど宗教的重要性を認めています。あるフランスの若い女性が、そういう日本の男性を評して単細胞生物(アメーバ?)といってました」(107ページ)。おいおい、森ちゃん、あんた正気か。フランスの低能な、ろくに日本のこと知りもしない姉ちゃんが何いったか知らんが、んな与太話、真に受けんなよ。それにさあ、この日本人の集団主義が「三人集まれば文殊の知恵」となってアメリカの自動車産業を打ち負かし、欧米の半導体産業を打ち負かし、今日の隆盛を実現した一方、フランスの経済は低迷し、若者の失業率は20%超で高止まりしたままじゃんかさあ。
「フランスの高速道路が未発達なのは、フランスの一般道路が良すぎるからです」(117ページ)。ああ、そうだったんですか。知りませんでした(爆
「明治の開国以来およそ百年になるけれども、日本はまだ何も世界に与えていない」(119ページ)。森ちゃん、もう無理だけどさ、PABOも「シャープペンシル、新幹線、カラオケこの国考えた~♪」と歌っているぜよ。それにさあ、今や世界に冠たる日本の自動車産業はハイブリッドカーで地球温暖化にも絶大な貢献をしようとしてまっせえ(笑
「日本には裸の自然が無い。富士山、江ノ島、槍ヶ岳。。。日本の自然というのは、全部が名所の集まりです。全部が名所。だからみんな名所を見に行くのであって、自然なんか見に行きはしない。ところがフランスに行ってごらんなさい。あそこには、そんな名所など一カ所もない。フランスでは自然がことごとく露出しているんです」(121ページ)
森ちゃん、そう、思いつめんなよ(爆
「日本人には真の恋愛は困難」(128ページ)
森ちゃん、あんたが日本で女性にもてなかったことは分かるんだけど、それを日本人全般に拡大適用するなよ。
「フランスは数学の試験まで作文で行う」(141ページ)
あのさあ、白人は九九が出来ないから、分数の通分を高校で習うんだよ。四則演算を伴う関数だの分数が高等数学扱いだから、文章問題くらいしか中学では出来ないの(笑。
どうしてこういうフランス礼賛が持て囃され、また日本社会で受け入れられたのだろう。思うに敗戦のショックが強すぎて、日本全否定、ヨーロッパ・アメリカ礼賛になったんじゃないか。ただアメリカの場合、米軍基地が日本のあちこちに作られ事実上の占領下・保護国化が続けたことから一部の日本人の間に強烈な反米感情が起こり、そこで毒にも薬にもならないフランスあたりが過度に理想化されたんじゃないのか。そうしないと説明がつかない。
今や日本の経済力はフランスを凌駕するに至り、日本の子供たちはパリに行っても全く動じなくなった。森有正の名を知る若者も少なくなった。そりゃそうだろう。今の日本人にとってフランスなどただの先進国のひとつに過ぎず、パリなども欧州の都市のひとつでしかない。
それにだ。言語としてフランス語が日本語よりも優れているかのような議論も噴飯モノだ。言語は背後にある文化の表現手段でしかない。知に働けば角が立つからこそ、相手を追い詰めなすぎない日本語表現が出てくるわけであって、別に日本語が言語として非論理的なわけではない。ただ「論理」のみの日本語を並べると大抵の日本人は血相を変え喧嘩腰になる。ただそれだけのことだ。
まあ、日本をくさし日本を後進国と罵倒する反日日本人(進歩的知識人)たちにとって、森の与太話は都合がよかったんだろう。でも、それも過去の話だ。繰り返すが、もう今の若者たちは森の名も知らないし、パリと渋谷の区別もない。
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紙の本
赤塚不二夫「おそ松くん」に出てくるイヤミのモデルは森有正だった?!
2009/06/18 21:24
26人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議な本である。高校生の当時、「森有正という人は偉い人だ。すごい人だ」と習った。そして彼の著書「生きることと考えること」は高校生として読むべき本として挙げられていた。しかし、当時の私には「なんとなく嫌な予感」がして、本書を手に取ることも無ければ、まして読むことも無かった。あれから30年が過ぎ、今、ようやく本書を手に取り、読んでみた。読んでびっくり。どうしてこういう滑稽な人間が書いた意味不明な本が当時の「知識人」に有難がれたのか私には全く理解することが出来ない。
加藤周一によると森有正は東京帝国大学仏文科の中でも秀才の名を欲しいままにした出来物だったらしい。しかし学校の成績が良いということと、その人の話の内容が正しいということは全く別次元の話である。学校の成績が良かったからといって、その人が社会で広く共感を呼べるかというと、これまた別次元の話である。
本書がなぜ滑稽なのか。それは森有正が徹頭徹尾パリを礼賛しフランスを礼賛する一方で、東京をくさし、日本人を罵倒し、日本をダメな国とレッテルを貼り続けているからだ。これに尽きる。一言で言えば、森有正という人は「フランスかぶれのオバケ」みたいな人である。「昔、あるフランスかぶれの日本人がパリでスリにあって財布を盗まれた。そのフランスかぶれは盗人たるフランス人に怒るどころか感動して涙を流してうれしがったという。『フランス人というのはなんて芸術的な国民なんだ。全く私に気付かれず私に危害も加えず私の財布だけ盗んでいくとは。それに引き換え、日本人の泥棒はなんて野蛮なんだ。少しはフランスのスリを見習え』と呟いた」という小話があったが、森有正の感覚たるや、正にこんな感じなのだ。
「フランスのある俳優が日本に来て、東京の街ほど性的感覚と縁のない街はないというのです。バーがたくさんあり、バーの娘さんがいっぱいおり、エロチックな音楽をやり、踊っている。にもかかわらず、そこにはセックスというものはほとんど存在しないのです」フランスあたりの三流の河原乞食が思いつきでいった与太話を真に受けて深刻に悩む森。この与太を受けて森は「結局私がパリで感覚に目覚めるというのはセクシャルになるというのと同じなのです。こういうこと(セクシャルな感覚の目覚め)は東京ではほとんど起こりえない。(東京の生活は)じつに地味な生活、ちょっと塩味がするくらいで味も何もない重湯のような生活が東京の生活だ」(51ページ)と結論付けてしまう。思わず「はあ?」と突っ込みを入れたくなるのは私だけではあるまい。
「パリから出て行きたくなるというのはフランス人だけで、外国人はみんなパリから出て行こうとしない。フランス人以外は、みんなパリにとどまりたいといいます」(52ページ)って、おい。もしそれが本当なら、今頃パリの人口は数億人を突破してフランスは中華人民共和国並みの人口大国になってなきゃおかしいだろうが(爆。
ヨーロッパ人が個を確立し人間の主体性を基調とするものの考え方(をするの)に対して集団主義的な考え方をする日本人は全くなっていない、ダメだとして、日本人をくさす森。「そのことは、東海道新幹線などに一緒に乗っている(日本)人のようすを見ているとよくわかります。日本人が会社を後生大事にしているのは驚くばかりです。そこに自分の全人生が託されている感じです。日本人は自分ひとりで考えることをしない。そういうことから逃げている。みんなと一緒になって、共同体的発想をやっていることに、ほとんど宗教的重要性を認めています。あるフランスの若い女性が、そういう日本の男性を評して単細胞生物(アメーバ?)といってました」(107ページ)。おいおい、森ちゃん、あんた正気か。フランスの低能な、ろくに日本のこと知りもしない姉ちゃんが何いったか知らんが、んな与太話、真に受けんなよ。それにさあ、この日本人の集団主義が「三人集まれば文殊の知恵」となってアメリカの自動車産業を打ち負かし、欧米の半導体産業を打ち負かし、今日の隆盛を実現した一方、フランスの経済は低迷し、若者の失業率は20%超で高止まりしたままじゃんかさあ。
「フランスの高速道路が未発達なのは、フランスの一般道路が良すぎるからです」(117ページ)。ああ、そうだったんですか。知りませんでした(爆
「明治の開国以来およそ百年になるけれども、日本はまだ何も世界に与えていない」(119ページ)。森ちゃん、もう無理だけどさ、PABOも「シャープペンシル、新幹線、カラオケこの国考えた~♪」と歌っているぜよ。それにさあ、今や世界に冠たる日本の自動車産業はハイブリッドカーで地球温暖化にも絶大な貢献をしようとしてまっせえ(笑
「日本には裸の自然が無い。富士山、江ノ島、槍ヶ岳。。。日本の自然というのは、全部が名所の集まりです。全部が名所。だからみんな名所を見に行くのであって、自然なんか見に行きはしない。ところがフランスに行ってごらんなさい。あそこには、そんな名所など一カ所もない。フランスでは自然がことごとく露出しているんです」(121ページ)
森ちゃん、そう、思いつめんなよ(爆
「日本人には真の恋愛は困難」(128ページ)
森ちゃん、あんたが日本で女性にもてなかったことは分かるんだけど、それを日本人全般に拡大適用するなよ。
「フランスは数学の試験まで作文で行う」(141ページ)
あのさあ、白人は九九が出来ないから、分数の通分を高校で習うんだよ。四則演算を伴う関数だの分数が高等数学扱いだから、文章問題くらいしか中学では出来ないの(笑。
どうしてこういうフランス礼賛が持て囃され、また日本社会で受け入れられたのだろう。思うに敗戦のショックが強すぎて、日本全否定、ヨーロッパ・アメリカ礼賛になったんじゃないか。ただアメリカの場合、米軍基地が日本のあちこちに作られ事実上の占領下・保護国化が続けたことから一部の日本人の間に強烈な反米感情が起こり、そこで毒にも薬にもならないフランスあたりが過度に理想化されたんじゃないのか。そうしないと説明がつかない。
今や日本の経済力はフランスを凌駕するに至り、日本の子供たちはパリに行っても全く動じなくなった。森有正の名を知る若者も少なくなった。そりゃそうだろう。今の日本人にとってフランスなどただの先進国のひとつに過ぎず、パリなども欧州の都市のひとつでしかない。
それにだ。言語としてフランス語が日本語よりも優れているかのような議論も噴飯モノだ。言語は背後にある文化の表現手段でしかない。知に働けば角が立つからこそ、相手を追い詰めなすぎない日本語表現が出てくるわけであって、別に日本語が言語として非論理的なわけではない。ただ「論理」のみの日本語を並べると大抵の日本人は血相を変え喧嘩腰になる。ただそれだけのことだ。
まあ、日本をくさし日本を後進国と罵倒する反日日本人(進歩的知識人)たちにとって、森の与太話は都合がよかったんだろう。でも、それも過去の話だ。繰り返すが、もう今の若者たちは森の名も知らないし、パリと渋谷の区別もない。
紙の本
コメント欄での塩津計氏の評価が参考になります。
2022/03/11 09:16
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワイファイおじさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の内容に関しては他の方の書評(このサイトに、限っては塩津計以外)改めて私が評する必要もなく、「素晴らしい本なのでとにかく読んでほしい」という率直な表現に止めておく。勿論★は5つ。
それよりも、このコメント欄内で星1と評価している塩津計というユーザーのこの本に対する短絡的で直情的な評価、コメントが素晴らしいので(本書における参考資料として)読んでほしい。
何故なら、彼のコメントそのものが「日本人のアメーバ性」を明らかにしている。
塩津計は彼の他の本に対するレビューから察するに、日本にとって都合のいい情報だけで全てを満たす、所謂ネトウヨ的愛国者、ナショナリストなのだが、
皮肉にもこの本で描かれる日本のダメさを、彼のコメントが如実に表しており、
この本での議論の正当性を強化している。
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