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紙の本
これぞ名コンビ!
2017/10/01 08:09
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本で絵を担当している和田誠さんが名コンビの谷川俊太郎さんについて、こんな風に話しています。
「絵本のテキストとしての谷川さんの文章は、人物にしても、風景にしてもあまり微細な説明がない。それで、絵の方もかなり自由な表現で描けるんですね」。
この本は絵本ではなく、谷川俊太郎さんの童話にあたるわけですが、基本は同じような気がします。
「とおるくん」という男の子がいて、これが少し変な子で、大きな白い紙を欲しがったり、大きな石を持ちたがったり。
「おかあさん」からも「あんたって、ちょっとかわってるわね」なんて言われたりする。
そんな男の子をどんな顔、どんな姿で描くか。
谷川さんと和田さんが話し合ったわけではないにちがいない。
きっとこの本で描かれる「とおるくん」も「おかあさん」も「おとうさん」も、和田さんが谷川さんの奇妙な、それでいてリズムのある生きた日本語で表現されるお話から浮かんだ「とおるくん」たちなのだ。
だから、もし、この童話から和田さんの絵が消えてしまえば、読者は自分で自分だけの「とおるくん」を描けばいい。
和田さんの絵はそれをじゃまするものではない。
ただ、和田さんの「とおるくん」に会ってしまったからには、その「とおるくん」がやっぱり谷川さんの書く「とおるくん」に思えてしまうから、困ったものだ。
和田さんは谷川さんのことを「憧れの絵本の仕事がたくさんできるようになったきっかけを作ってくれた人」と感謝してました。
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