紙の本
釣り師なら
2022/06/27 14:12
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投稿者:ひでくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでみるべき。
ただ、さすが昭和世代、ジェンダー観が古過ぎて辟易させられるが、
珠玉の釣りの文章に出会えることは間違い無い。
海釣りのこともそうだし、川の釣りのことも出てくる。
餌釣りディスも激しい。
そして少し、少しだけど、他の著書でもそうだし、
時代なのかもしれないけど、権威主義的なところが鼻につく
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釣りエサのミミズのくだりとか、読んでいるうちに思い出しました。
そういえば、読んだことがあるな、と。
いつ読んでたのか忘れちゃったけど。
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この本は、基本的に開高健の釣り体験に基づいて書かれている。私は全く釣りをやらない(生まれてこのかた、1回か2回しかやったことがない)のだけれども、それでも、何故か面白かった。が、釣りって大変ですよね、っていう感じもあって、実際に自分でやってみようとは思わないけれども。
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開高さんが魚釣りが好きだ、と言うことは知っていたのですがここまで~と思いました。本人も書いてらっしゃいますがケモノヘンの領域ですね。
それにしても外国に行くと自然を守るために制限がたくさんあり、○cm以下の魚は放流しなくてはいけない等細かに定められていてその度日本の荒廃を思って落ち込む、とある割には結構乱獲してるんじゃないかと読んでて思いました。イトウの回とか特に。毎年段々小さなイトウしかつれなくなる、なんて嘆いているんだったら30cmのチビをつったら放流すればいいのに。矛盾してますよね。
海外は魚釣りは趣味であって、日本のそれは食糧確保の手段、と言うことなのでしょうか?魚釣りでないとその辺りの心情はわからないかもですが釣り人が川を乱獲した、と嘆くその釣り人の中に自分は含まれてないと思いたい心境なのかな?
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運動のつもりでほんの気軽にはじめた釣り。それが次第に病みつきとなり、アラスカをふりだしに地球をほぼ半周する旅行をやってのけるほどになったという開高健。好奇心旺盛で行動力抜群、博覧強記な著者が、大好きな釣りについて記したエッセイが面白くないわけがありません。ミミズの話から始まって、タイはエビでなくても釣れること、チロルに近い高原の小川でカワマスを十一匹釣ることなどなど、何をよんでもすこぶるつきの楽しさ。食、酒の話も秀逸。釣りをしない人にも自信を持ってすすめられる1冊。
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釣りエッセイ。「釣りを知らないわたしが読んでも仕方ないんじゃないか……」とそこはかとなく不安に思いながら読み始めたのだけれど、何の、ど素人にもじゅうぶん面白かった。
変わり種の釣りに挑むべく、リュックサックに釣り道具と原稿用紙を詰めて日本中の湖や川や海を巡った記録。書かれた時代が時代なので、数を減らしてゆく魚たちを惜しみ、破壊される自然を嘆きながらのエピソードが多くなる。
語り口が軽妙で、釣れないときの負け惜しみなど、釣りそのものについてもつい微笑ましくなるような描写が多々あるが、それ以上に現地の自然のようすや、各地の名人たちの魅力的なエピソードに心を傾けた本だと思う。楽しい読書だった。
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日本、世界各地の釣り紀行。私は釣りは少年時代にやった時以来していないが、本作を読むと釣りの楽しさが伝わってきてまたやりたい気持ちになる。
開高氏自身が楽しんでいる様子が非常に良く感じる。人生を楽しんでいる人というのはこのような人のことをいうのかと思う。
釣りだけでなくその土地の個性的な釣り師との巧妙なやり取りも面白く、ついクスッと笑ってしまうところも多かった。
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私の尊敬する経営者がよく「こいとりまあしゃん」の話をする。その方のお話ではやや神格めいた人物像が語られるが、いやはや本作品では女好きの俗物扱いでなかなか興味深い。まあしゃんにとって鯉獲りは趣味のようなもので、しかし数日の女人断ちや過度な肉食をし鯉獲りの名人芸は真剣勝負の神々しさを感じる。
「釣魚大全」としつつ釣果日記はあまりなく(文庫化の追録パート?はほぼソレだが)、開高健氏は釣りを通して物事の真理めいたものを語ろうとしており、釣りに興味のない人にとっても面白い内容となっている。
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何と言っても文がすばらしい。
語彙の豊富さとウンチクは、これぞ文筆家といった様。
読むと釣りを趣味にしたくなる。
海外に出るとオーパーになるのねと、一人で納得。
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開高健の釣りエッセイ。流石の筆達者と思わされる。釣りの話ではあるのであるが、ベトナム戦争中のベトナムで魚釣りをする話があったり、文明論につながったり、それでいてやはり魚釣りという遊びの話であるなあ、という。
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文化的な、伝統的な釣り(魚捕り)。
外国での、離島での冒険心くすぐる釣り。
釣れた釣れなかったに留まらない、釣りの面白さを改めて感じ、そして旅に行きたくなる、エッセイであった。