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紙の本

関係の綾が織り込まれている物語

2009/10/24 18:32

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る

「まっくろけのまよなかネコよおはいり」というタイトル。

まるで魔女がおつきのネコを呼んでいるようである。

原題は、"John Brown, Rose and the Midnight Cat"。

だいぶ雰囲気が違う。

「まっくろけのまよなかネコ」という表現は気に入っているのだが、
日本語のタイトルは、少し作品の雰囲気と異なるようだ。

ジョン・ブラウンは、白黒の大きなむく犬。

だんなさんを亡くしたローズとずっといっしょに生きてきた。

だから、ジョン・ブラウンは、自分が
だんなさん亡き後のローズの伴侶という自負があったのだと思う。

ぼくがローズを守っているのだというような感覚だ。

「かれにできる せいいっぱいのやりかたで ローズおばさんの せわをするのでした。」とは、
そういうことだったのではないかと思う。

夏はいっしょにナシのこかげにすわって、
冬はだんろのそばでおばあさんがうとうとしている間横に座って番をする。

そうやって彼は一年中おばあさんに寄りそって暮らしていて、
ふたりの関係はそれで安定していた。

「わたしたち もうほかに なんにもいらないね,ジョン・ブラウンや」と
ローズおばあさんは言っていたくらいなのだ。

ところがその安定していたふたりの関係は、
ローズおばあさんが「なにかがにわで うごく」のを
見つけてから少しずつ変わっていく。

ジョン・ブラウンは、なんだろうねの声に振り向きすらしない。

変化を恐れていたのだと思う。

ローズは、「ネコじゃ ないかしらね」と言うが、
ジョン・ブラウンは、「ネコなんか かげもかたちも ありゃしないよ」と言う。

ローズはネコにミルクをあげたいが、
ジョン・ブラウンはその存在すら認めない。

実は、ジョン・ブラウンは、ネコに気づいていたのだ。

ローズおばあさんが眠りについたあと外に出て行き、
「まっくろけのまよなかネコ」にむかって、家の周りを線で囲い、
ここから中へ入ったら承知しないと告げるのだった。

ローズおばあさんは、とうとう走っているまよなかネコを見つける。

ジョン・ブラウンは、しらんぷり。

ローズおばあさんは、こっそりネコにミルクを出し、
ジョン・ブラウンは、こっそりそれをひっくり返す。

ふたりの関係は変わってしまった。

ジョン・ブラウンは、話すのに対し、
まっくろけのまよなかネコは、その姿が描写されるだけである。

ネコがこの状態をどう思っているのかその心中は図りようがない。

ただ、ジョン・ブラウンの気持ちは、はっきりと前面に出ている。

「ネコなんか いらないよ、おばあちゃん」

「ぼくってものが いるじゃないか」

おばあさんは、きれいなまよなかネコにすっかり目を奪われている。

だが、ジョン・ブラウンは、まよなかネコを中に入れるのを承知しない。

とうとうローズおばあさんは寝込んでしまい・・・。

「親友とのふたりの関係を大事にしたい気持ち」と
「新しい友達を迎えたい気持ち」、

「思いをはっきりと表現すること」と
「思いを内側に溜め込んでしまうこと」。

ジョン・ブラウンとローズおばあさんの気持ちと表現形式は、
おもしろいように対比している。

そして、「気持ちを前面に正直に表現すること」と
「黙して語らず神秘的なこと」においては、
ジョン・ブラウンとまよなかネコは対比している。

うちにも犬がいるのだが、本当に体で正直に愛情を表現する。

一方、私は、近所の猫を撫でるのが好きなのだが、
撫でさせてくれるから嫌われてはいないと思うのだが、
猫の気持ちはイマイチよくわからない。

犬のようにまっすぐに愛情をぶつけてくるのではなく、
そっと体を摺り寄せてくるだけなのだ。

まよなかネコの気持ちも
最後に見せたその様子でやっとわかるのである。

私は犬も猫も好きなのだが、猫の方を余計に追いかけてしまう。

なんだかその理由がよくわかってしまったような気がした。

おばあさんと犬と猫のお話なのだが、
結構、関係の綾が織り込まれている物語なのである。

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2011/11/10 20:14

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2016/11/13 08:13

投稿元:ブクログ

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2016/05/25 11:18

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