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紙の本

刑事が神になるとき

2006/12/01 00:51

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

妻に去られ、その妻が残して行った老犬も死に、刑事という仕事に絶望だけしか残らななくなった男。父の故郷で漁師になる決意を固めたが、上司は復活への起爆剤になればと、奇妙な事件の担当を命じる。
それは、石廊崎で看護婦をしていた女性ダイバーの事故死が、殺人だというタレコミに始まる。普通ならガセネタと思うところだが、引っ掛かりがあった。刑事のカン。そしてそこには、医師による安楽死の影が射していた。彼は謎の深みから抜けられなくなる。末期患者の苦しみにどう向き合うか、それは家族や医師のみが負うべき問題ではないとしても、彼自身がその重みを受け止めてしまったからだ。そして彼自身の内面の空虚が、娘を医療過誤で喪い、妻もそれを追って自殺した男のそれにシンクロしてしまった。
その共振は偶然の産物だが、また多くの偶然の絡まり合って迷宮を為した事件を解きほぐすには、選ばれた人物が必要とされた。いかに優れた推理や論理でも解き得ない事件には、人格を捨て、餓えをもって喰らいつく、底の無い虚無が必要だった。医師には倫理の問題、社会的責任、医療体制の維持、それらプレッシャーと自己の戦いがある。証人は記憶喪失となって失踪、大病院による捜査への圧力、張り巡らされた罠、海中深くの事故現場。そして自己流でスキューバダイビングを練習し、伊豆半島沖に一人降下する。それはあまりに危険な賭けだった。
絶望の底にいる一人の男が、安楽死を巡る重層的な論理の中の微かな一筋のもつれ、その先に横たわる欺瞞を感じ取り、執念で手繰り寄せ、生命を賭け、掴み出そうとしている。この道筋は神話と呼ぶべき構造だろう。迷宮と再生の神話。
強い人間だからできたことではない。共に沈下した人々への共感と、海底で視た孤独と、喪った老犬、鉄の記憶に守護されていた。その時彼は、限り無く神に近づいていた。
動物小説でデビューした作者が、社会派ミステリとして書いた長編第2作だが、苦境を脱出しようと足掻き悶える男を描く、冒険小説への萌芽が強く現われている。

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2012/11/27 17:11

投稿元:ブクログ

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2011/11/04 18:32

投稿元:ブクログ

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