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紙の本

夜の無責任男

2008/03/20 13:44

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

いや、夜の配当ってねえ、いかにもインチキ臭いよ。サラリーマンが嫌になっただけだす、と吐いて突然脱サラして始めた稼業が企業向けのトラブル・コンサルタント。企業にとってヤバいことというのは、たいがい身から出た錆である。それを食い物にしようというのだから油断がならない。時には違法すれすれのグレーな領域をくぐり、また時には黒である。それでも人間として崩れていかないのは、一定の倫理と、むしり取るのは企業からという矜持を備えているからだ。
そもそも法体系というものも、人間が作り出したものである以上は必ず不完全なものだ。それを現実世界で補うのは人間の倫理でしかない。スチャラカに見えて一本芯の通った人物の行動は痛快であり、法だけを盾にとったようなような昨今の半可通なコンプライアンス騒ぎの空虚さに対するアンチテーゼとしても魅力的だ。
だからといって、そんなホイホイと世を渡って稼げるほど世の中は甘くない。そこに作者の知恵の絞り具合があるのだが、なんだか運があって事がうまく進んでしまう、ある種の「無責任男」ではある。そういえば本作が映画「ニッポン無責任時代」と同じ1962年に執筆されたのは、高度成長を実感しつつも、サラリーマンという(気楽な)稼業にも閉塞性を感じ始めた世相をそれぞれに反映していたのだろう。
主人公は普段は無口だが交渉では雄弁な大阪弁を使うという、C調というよりは、Cm(マイナー)な人物。女にモテル(くそーっ)。「イネムリシナガラメクラバン」で社長になるよりは、策を練って勝負する方を選ぶタイプの男。次から次へと奇策を編み出し、大企業の地位にあぐらをかく連中に一杯喰わせて「配当」を受け取っていく。そうして自分の力を貯えつつ、狙いを定めた美女との結婚のアプローチを進める過程には本音が覗き、また仕事以上にスリリングだ。
角川文庫版の解説では、ホテルマンから作家に転じた森村誠一が、当時の気持ちを振り返って主人公の境遇への共感を示しているのが、作品のリアリティを高めている。全体にサラリーマンの潜在願望を小説にしてみた、気軽な流行小説ではあるが、つまり癒し系ということなのだ。

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