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紙の本

ラズベリー・ドリーム

2010/08/05 00:13

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

チンピラ、いやそれ未満の男。しかしなかなかキュートな奴。クラブのボーイをしていたが、偶然により政界の黒幕の懇意を得て、これを足がかりにのし上がろうと考える。
最初は、愛人と別れたいという女のために慰謝料を取ってやる。思いのほかうまく行って、商売の手を広げていく。ビジネスであり、さらに上を目指すための手段なのだから、手堅く、安全に、スマートに。犯罪にはならないギリギリの、恐喝と言うのも微妙なラインを狙うのがコツか。
そういう、うまくやっていくということ、言ってしまうと簡単そうだが、そのためのセンス、素質、運などは、並大抵のものではない。そこを、すっと実現できてしまうように書かれているのが小説としての妙技かと思う。
なにか甘えたような口調で、しかし行動は果断、そのギャップで人を出し抜き、あるいは信用を得る。周囲にいる人物たちは、元々の知り合いはチンピラ紛いの連中、バックの大物周辺の人物はなかなか厳しい。そういう対比の中で泳ぎ回る術も少しずつ身に付けていったことも、段々と分かって来る。だからといって怨みを買わないわけでもなく、正負両方向のエネルギーが彼の周囲に満ちてきて、彼の人生も加速度的にスピードを増す。
ピカレスクロマンなのだろうが、どことなく宙ぶらりんの哀しさを感じる。といってもその哀しさは、彼の内面から出てくるのではないようだ。彼はいつも勇躍して充実している。ヤクザや暴力団ではないが、一般市民とも言えない。むしろヤクザの集めた金を搾り上げるか、こぼれをすくうかといったところ。その行動には義侠心の覆いが被されているようでもある。のし上がって行ったところで、その心も棲み家も落ち着き先が見えない。彼自身は気づかなくても、我々が彼に提供できる居場所が思いつかない。
例えば彼が生涯の伴侶として選ぶのは、ホステス上がりなどではない、堅気の女性であり、これは同じ作者の「昭和水滸伝」とも同じ構図だ。作者の描く力強い人物像と、世間におけるその地位のアンバランスがどこまでも付いて来る。社会の階層を縦断し、善と悪の価値をも逆転させるようなこれらの人物の存在が、社会の硬直性を焙り出しているようにも見える。

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