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夜を夢見るひとへ
登場人物紹介 場所はアセンズ(アテネ)、その近くの森
目次
【大公シーシアスに恋の裁きをうける三人の若者】
アセンズ(アテネ)の町の特権と恋の情熱
ライサンダー(ハーミアの恋人)とハーミア(ライサンダーを慕う乙女、小柄で黒髪)の誓い
美しい幼なじみのヘレナ(デミィトリアスを慕う乙女、背高く金髪)とハーミア
【婚礼の宴に演じるには「いとも悲しき喜劇にしてピラマス(この色男を演じるのは機屋のボトム)とシスビ(ピラマスの恋人を演じるのはオルガンなおしのフルウト)の世にも無情なる死」】
親方クィンス(大工)、配役を言い渡す
【妖精王オベロン、その妃タイタニアに恋の陰謀をめぐらす】
インドの取り替えっ子をめぐって
王と妃の仲たがいから、凶事が起こる
三色すみれの上におちた恋の矢
オベロンはヘレナの純な心に動かされる
【恋の糸玉がもつれて ライサンダーがヘレナに心変わりする】
花のなかで夢を結ぶか、タイタニア
恋の花の呪いをうけたライサンダー
【タイタニア目ざめて 驢馬男ボトムを見る】
ピラマス役のボトムの変身
ボトムの回りには妖精がいっぱい
【森の中で恋人たちは決闘を決意する】
お妃さま(タイタニア)は化けに夢中です
つい、乙女のたしなみも忘れて
恋の病に傷ついた若者たち
恋の花の呪いをうけた姉妹(ヘレナとハーミア)の誓い
呪いを解く草の汁
【夢からさめた恋人たち】
めざめよ!いとしい妃タイタニアよ
大公シーシアスの前の二組の恋人たち
【ボトム 摩訶不思議な夢を語る】
婚礼の宴の余興に
【眠れ眠れ恋人たちよ 夏の夜の夢よ】
役者たちは退場しました
妖精たちの祝福の踊り
『真夏の夜の夢を描いた絵師=荒俣宏』
本のカバー内側より
アーサー・ラッカム(1867-1939/イギリス)の代表作「真夏の夜の夢」──荒俣宏
この40枚(平版)におよぶ「真夏の夜の夢」は、ラッカムの仕事のうちでもベストのものではないでしょうか。もしもラッカムの本から3つ、最高のものを選ぶとしたら、これはもうためらいもなく、『真夏の夜の夢』、『ケンジントン公園のピーターパン』、『ニーベルンゲンの指輪』ということになるでしょうか、ラッカムはこの『真夏の夜の夢』をよほど気に入ったらしく、晩年も、すっかり稿をあらためた形でシェイクスピアに再挑戦しているのです(1939年出版)。(本書は1908年版の挿絵です)