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紙の本

「幕府が亡びかけている!――一橋慶喜の主治医となった良順は初めて政治の世界を見た」

2008/09/07 23:05

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る

 第3巻に続いて、話の本筋とはやや離れたところで気になったところをいくつか挙げておきたいと思います。
 1つは、奥御医師に復帰した良順が後の十五代将軍慶喜の治療にあたった時に荒療治とも言える方法をとったことを同僚から批判された時の言葉です。
「かの御方は京で討死してもいいというお考えで来ておられる。人間、簡単に私人に戻れる立場の人もあれば、そうでない人、あるいはそうでない事情に挟まれている場合がある。医師というものは何でもいいから病人に仕立て上げてしまえばいい、というものではない」(p.72)
 病気を診るだけでなく病人を診ろとはよく言われるところですが、治療にあたって病者の置かれた状況、事情を勘案することまで医師はしなければならないということでしょう。現代ではなかなかそこまですることはむずかしいところはありますし、そのために社会福祉士など別の専門職もいるわけですが、それでも病者への理解を怠ってはいけないのだと改めて思います。
 もう1つは、「医者はよるべなき病者の友である」(p.209)という、長崎海軍伝習所の医学校で良順の師であったポンペの言葉です。良順が十四代将軍家茂の最期に昼夜を問わず枕元にいて診続けた時のことを、ポンペの言葉を借りて描写したところです。
 話の流れとしては、そのようにして良順が診続けていた間も将軍は長州の動向を気にかけ続けていたので、良順は長州嫌いになったということなんですが、私としてはそのような話の流れと全く関係なくポンペの言葉に感じるところが多くありました。昔はきっとこのような心構えで仕事をしていた医師が多かったのではないでしょうか。今でも確かにそのような医師はいると思いますが、どうも世間に知られてくるのはこの言葉を忘れてしまった人たちのようにしか思えません。医師は専門知識・技術をもって病気を治す者であるのは最低条件だとは思いますが、その知識・技術をより有効に使えるようにするには病者を1人の人間として接することが必要なのでしょう。
 どちらの言葉も医師の基本的姿勢を言い表している言葉だと思いますし、これを機会に改めて肝に銘じてゆきたいと思います。
 第4巻自体は、主要登場人物と目されながらこれまであまり語られることのなかった関寛斎が阿波徳島藩にかかえられることになったくだりと、良順が奥御医師に復帰して慶喜や家茂の治療にあたるあたりの話が続きます。さらに江戸の弾左衛門に代表される被差別部落民の置かれていた状況から見えてくる江戸時代の身分制社会の歪みが語られています。

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