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紙の本
著者の学問の方法論の一端を、垣間見た思い
2003/09/07 20:04
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の学識には感心する。漢字の起原を研究するために必要があって、中国古代の神話や風俗も調べているのであろうが、よくこれだけ関連する周縁領域の分野まで、造詣の深いものだ。専門である漢字についてだけでなく、考古学や神話学、比較文化学や文化人類学まで、広く勉強し研究していることが、この本に書かれていることから、了解される。しかし、著者の後書きを見ると、必要に迫られてというより、自己認識への関心と興味から、古代中国全容について研究しているものらしい。
古代中国人の分化や風俗、ものの考え方を理解することによって、漢字の発生時の意味、その後の意味の拡大、流用の過程が明確にできる。この考えで二千年間疑いをもたれなかった、漢字の根本的意味と共通の要素をもつ漢字間の意味の連続が、改めて明解になり、より納得できる解釈ができるようになった。著者の学問の方法論の一端を、垣間見た思いである。
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