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紙の本
少し古めかしい訳が趣深い
2021/03/08 12:03
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投稿者:弥生丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
オー・ヘンリーといえば、英語の教科書に載っていた『二十年後』。短い物語の中で人生の明暗が浮かび上がる秀作。一番好きなのは『古パン』。中年女性の淡い恋が砕け散る悲喜劇だが、40歳にして相手を夢想してしまうところなど可愛い。『桃源郷の短期滞在客』も好きだ。上流社会の空間でひとときの夢を味わいたかった女性の気持ちに共感。
この短編集の中で異色なのは『水車のある教会』だろうか。少し長めの物語で、人さらいという悲劇が基になっている。他の短編とは違い、長尺人間ドラマの趣がある。長い別離を経て父と娘が巡り合う場面は感動。
オー・ヘンリーの作品は数多く翻訳されているが、本書の少し古めかしい訳はとても好きだ。
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