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きまぐれ博物誌 続 みんなのレビュー

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紙の本

好奇心おもむくままのきまぐれエッセイ集。【SFの短編の書き方】は本書のメインディッシュ。

2011/12/03 18:54

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は昭和43年から45年の3年間に書かれたエッセイを収録したもの。
 文庫本化に際して二冊に分けた『きまぐれ博物誌』の下巻エッセイ集。

 内容は多岐に渡る。
 収集に凝ったアメリカの一駒漫画のこと、幼い頃の思い出、SFのこと、宇宙のこと、火星人のこと、など他のエッセイと同様、好奇心のおもむくままのエッセイ集となっている。

【小松左京論】
 興味深いSF論が語られているエッセイである。
「小松左京のユーモアは開放的であり、星新一のは閉鎖的である」
 開高健氏がある雑誌に書いたという、この批評を星新一本人が分析し、解説する。

 ある時、小松左京は、SFはいかなる分野とも接触できる性格を持っていると、星新一に語り、反対に星新一自身は、SFはあらゆる分野から一定の距離をおき、その影響から超然としていられると思っていたという。
 どうやらSFは、他との接触・非接触が自由な性質を持っているらしい。

 そのような性質を持つSFは、物事から一定の距離をおいて客観視が出来るからこそ、他と接触したときに、思わぬ場所へ入り込み、融合し、新たな世界を作り出すことが出来るのではないだろうか。

 実は、小松左京の小説をまだ読んだことがなく、今度このことを意識しながら読んでみたい。

【『俳句―四合目からの出発』阿部ショウ人著―の書評】
 星新一には珍しい書評。
 素人っぽい俳句を例に挙げ、分類し、欠点を指摘した本なのだとか。
「文章そのものが一種の文明批評、人間への風刺にもなっており、俳句に熱中していない人でも面白い。いや、俳句に無縁な人の方が、愉快さはいっそう強いかもしれない」
 と感想を述べる。
 紋切り型を廃して、いかに独自性を演出するかを述べている本のようだが、俳句に限らず文章を書くのに参考になりそうだ。
 俳句にはまったく興味はないが、阿部ショウ人著『俳句―四合目からの出発』を読んでみたい。

【映画「猿の惑星」】
 もちろんリメイク版ではない映画の感想。
 猿のメーキャップはよくできているが、鼻の下がいやに長く、ヒゲのない点に気づいたと感想を述べつつ、
「原作者のピエール・ブールは大戦中に東南アジアで日本への抵抗運動をやったそうである。異人種との問題に関心があるのは、東洋人と接したためで、この発想はそんなことから生まれたのだろう。ブールの心の底では、この猿は日本人を意味しているのかもしれない」
 という鋭い推察も。
 以前に「この映画に登場する猿は日本人かもしれない」との説をどこかで聞いた記憶があるが、その発信元は星新一だったのかもしれない。

 さらに、日本人と欧米人の猿に対する感覚の違いや、小松左京の指摘として、ダーウィンが発表した進化論に対する日本と欧米の反応の違いが語られており、『猿の惑星』からこんなことを考える、星新一の視点にあらためて驚いた。
【SFの短編の書き方】にも触れられているが、発想を得るブレーンストーミングの積み重ねが、こういった視点に現れてくるに違いない。

 本書の中でもっとも興味深いのが、執筆に関するもの。
 自身の文章修行になった事柄などを綴る【文章修行】
 SFにはプラスアルファが必要だと語る【SFにおけるプラスアルファ】
 SF短編の書き方を順を追って解説した【SFの短編の書き方】
 特に【SFの短編の書き方】は8ページに渡って解説しており、このエッセイ集のメインディッシュだろう。

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