投稿元:
レビューを見る
「にぎやかな未来」そう聞いてどんな未来を想像しますか?
オチを言ったらおもしろくないので、これ以上書きませんが、ここで描かれた世界は、別の形態で実現されようとしていると思う。
SF小説の、筒井康隆の先見性はすごい。
短編集なんで表題作だけで。
投稿元:
レビューを見る
う〜ん、筒井作品はNo Imageが多いなあ(笑)
中学の時に通った塾の入塾試験の国語の問題に、表題作が載っていました。
で、妙に説得力があったためか、(ああ、こういう未来になるのか。未来なんていいもんじゃないな)と半ば本気にしてしまった作品で印象深いです。
タイトルに反して怖いお話なのです。
投稿元:
レビューを見る
「到達」が異常な短さだということでそれ目当てで買いました。読みやすくてよかったんですが、いかんせん期待しすぎました。
投稿元:
レビューを見る
退屈したおれはFM放送を聞くことにした。ところが演奏の合い間三十秒毎にCMが入る有様。CMがうるさいとラジオのスイッチを切ると罰するという法律が制定されたからたまらない!
投稿元:
レビューを見る
単純に笑える。今も昔も、人間の考えることは一緒だな〜。
短編集なので、持ち歩いて空き時間に読むといいです♪
投稿元:
レビューを見る
筒井作品の中でもこれこそが最高傑作だ、と私は思う。
狐につままれたような気持ちになる話や、未来に起こりうるであろう事態を皮肉った話が詰まったショートショート。
特に、本のタイトルにもなっている「にぎやかな未来」が最高。
音があるのが当たり前、騒音さえ心地良い、1人静かに過ごせる場所がどんどん奪われていく世界において、一番高価なものは「静寂」。
静寂を売買するっていう発想がすごい。
投稿元:
レビューを見る
最近、よく、日曜日の朝日新聞の朝刊の読書欄に、
ポーズを決めた写真が載っていらっしゃいます。
星新一さんがエッセーの中で絶賛していたのがきっかけでした。
衝撃でした。星さんとはひと味違うショート・ショート。
はじめ、面白いのか?よくわかりませんでした。
でも、星さんが勧めるのだからと何冊か読むうちに
すっかり筒井康隆さんにはまっていました。
投稿元:
レビューを見る
小学生の時読んで、自分の固定概念を根底から覆された一冊。
世の中には、こんな「お話」が存在するのかと、衝撃を受けました。
とにかく「度肝を抜かれた」状態でした。
投稿元:
レビューを見る
「にぎやかな未来」4
著者 筒井康隆
出版 角川文庫
p226より引用
“考えてみれば豚肉でも牛肉でも、
体内で分解されてしまえば同じアミノ酸なのだから、
合成食品だってかまわないのだが食欲と言う奴は、
そううまくなっとくさせてしまうわけにはいかない。”
SF作家である著者による、
商業誌第一作を含む短編集。
解説は、
ショートショートの大家・星進一氏。
上記の引用は、
全栄養をひとかけらで摂取できる未来での話の中の一文。
時間がかからないのは良さそうな食事ですが、
食べ物に関する話題が出てこない会話は、
とてもつまらなそうです。
たまにサプリメントばかり食べている人の話を、
聞く事がありますが、
未来にあこがれているのかもと思いました。
初版が昭和47年ですが、
古さを感じる事はそんなにありません。
皮肉な笑いが好きな方に。
ーーーーー
投稿元:
レビューを見る
再読。今まで何回読んだことか。筒井康隆、初期のショートショート。デビュー作「お助け」やあの断筆騒動の「無人警察」も入ってる。表題作「にぎやかな未来」なんか、まさしく今現代だよな。ネットなんか広告三昧だもんな。その分無料で音楽とか動画が見れるんだから。ほんと、筒井康隆は先見の明があるというか、天才だ。解説は星新一という豪華さ。
投稿元:
レビューを見る
ブクログのレビューを読んで購入した、初めての本。
筒井さんといえば、今までエロチックな小説を書いているイメージがあったのだが、この短編集はエロ抜きで、実に面白い。
特に後半の「到着」という数行の作品は衝撃的だった。
買って損はないと思う。
一つの作品が短いので、通勤中の読書にも向いている。
投稿元:
レビューを見る
高校の頃に読んでから20年以上ぶりに読んだ本。年を取った分、多少内容の捉え方は変わったかもしれないが、初めてこの本を読んだときの新鮮さを思い出し、また自分が生まれる前に執筆された本に引き込まれるというのは不思議な感覚だと思った。
投稿元:
レビューを見る
短篇集。解説が面白いなーと思っていたら星新一だった。
短編そのものが面白いことは言うまでもないのだが、星新一の解説が非常に腑に落ちるものだった。
「わが国はじめての真の意味の「大衆」作家」という形容は、まさにその通りであろう。その意味がよくわかる短篇集。
投稿元:
レビューを見る
「WEB本の雑誌」の「作家の読書道」でくり返し紹介されていたので、気になって読んでみました。SFを中心としたちょっとシュールで斜に構えた感じの短編集。かなり前の本なのに(30年以上前!)あまり古い気がしないのが凄い。残念ながら21世紀程度では科学も文化もここまで進化できませんでした。良くも悪くもでも22世紀になったらこうなってる可能性もあるよなあ・・・とかちょっと乾いた笑いを浮かべてみました(汗)いつどこででもCMが入る文化。TVはもちろんweb見てたって電車乗ってたって広告だらけ。それ程にぎやかでないだけましなのかな。
投稿元:
レビューを見る
一冊に41もの短編。どれもシュールで狂気的。特に、地球も月も土星もあらゆる星が「ペチャッ」と音をたて潰れるという「到着」という話は、わずか5行の短さながらも秀逸です。どれも皮肉的で斜に構えた態度でも、読む人をするっと引き込む技術は星新一と並び流石。