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平安時代に書かれた日記文学。時の権力者・藤原兼家との愛憎が赤裸々に描かれた作品。千年経っても人間がやってることはさして変わらないんだなと思う。
全編通して兼家の愛に振り回される姿が主だが、幸せな時期もあった筈なのに何故言及されていないのか、長年不思議に思ってはいた。それはこの作品の主眼を考えての構成なのだと補説で述べられているのを読んで納得。そういった点を計算して作品を組み立ててるとは、道綱母は「作家」なのだなあ。
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「あるかなきかのかげろふ」のごとき身の上を綴ったというこの蜻蛉日記。だいたい名前が実名ではなく「道綱母」としか残っていないって時点で、当時女性は立場が低かったのね、と推測されちゃう感じだよね。女流日記シリーズの中で、一番陰湿な感じがするかも、あ、でも紫式部日記もかなり陰湿(笑)
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主人公は放ったらかし、この時には寵愛を受けていなかったのか。嘆いてばかりでした。辛かっただろうに...。
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道綱母による蜻蛉日記。古文と現代語訳だけでなく、語釈、解説までついているので、わかりやすい。
日記と言いつつ、蜻蛉のような自身の身を強調するために都合のいいことしか書いていないとのことではあるが、道綱母の気の強さ、ちょっと上から目線の考え方が現れている。