紙の本
多くのエヌ氏が登場して読者を唸らせるショートショート集
2009/11/26 19:10
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る
31編が収録されているショートショート集。多くのエヌ氏が登場してきます。
その中からいくつか印象に残ったものをピックアップ。
『けちな願い』
平凡な男が突然強盗をしたくてたまらない欲求に襲われた。
原因と結果に星氏ならではの展開で驚かされ、ラストで明らかにされるタイトルの謎にニヤリとさせられる。
『波状攻撃』
工場を経営し在庫に苦しんでいるエヌ氏の元に、男が現れた。誰にもばれずに発火する装置を使って火災保険金を得ようと言うのだ。
装置を購入したエヌ氏に降りかかる波状攻撃が見物。やっぱり悪いことは……
『車内事件』
美貌を武器に財布をスる女。自分の美貌に興味を示さない男からなんとか紙幣の入った封筒をスったのだが……
女の結末に偶然の怖さを感じさせられる。
『殺し屋ですのよ』
エヌ氏の前に、商売敵のG産業の社長を殺してあげるという女が現れた。しかも絶対に誰にも気づかれず確実にやり遂げるという。
この作品の結末は誰にも気づかれず読み遂げられるだろう。
『尾行』
私立探偵のエヌ氏の元に一週間ただ尾行するという、ごく簡単な依頼が持ち込まれた。
エヌ氏が一週間女を見張り続けた結末がなんともやりきれない。
『よごれている本』
エヌ氏が古本屋で買った魔法の本。最初の文句を唱えてみると眼がひとつ空中に浮かびでた。
無限ループを予感させるストーリーにゾクり。
『ある商売』
アリバイ業をしているエム氏の元に、アリバイの依頼が持ち込まれた。
依頼者の完全な計画にエム氏がお手上げなのが目に浮かぶ。
『クリスマス・イブの出来事』
部屋に忍び込んだサンタクロース姿の男が捕まった。
夢のない現代社会への警鐘か。
『協力的な男』
強奪事件が起こり、青年が自首してきた。
現代の狼少年。
この他にも読者をアッと言わせ、ウ~ンと唸らせ、参ったと思わせる作品が盛りだくさんです。
紙の本
宝箱のようにたくさん詰まっている本
2001/10/14 12:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
どの作品も秀作だが、私としては「あこがれの朝」がピカイチ。ハンサムで一流大卒・一流官庁勤めの洋一郎の自宅に、ある朝「結婚して」と大勢の女性が押しかける。それは、男なら誰だって憧れるはずの状況なのに、むしろ洋一郎は・・・。ラストまで読めば、男は誰だって洋一郎のように困り果てるだろうと納得できる。
紙の本
エヌ氏の遊園地
2001/03/15 21:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:候 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ショート・ショート・ミステリィ31編の中で私が、おもしろいと思ったのは、「尾行」と「ある商売」です。この2つの話は、仕事を頼まれてしたものの、依頼人にまんまとだまされるという話です。尾行してくれと頼まれ尾行をするが、その間に依頼人に部屋を荒らされてしまう…など他にも意外な結末や、あっとおどろく話が、いっぱい入っているとてもお気に入りの本です。
投稿元:
レビューを見る
ショートショートの魅力ともいえる「いじわる」さがこの本でもいっぱいです。星作品を読みなれていても、それでも続きを想像しきれずおちょくられる快感はなんともいえません。「協力的なおとこ」が特にお気に入り。
投稿元:
レビューを見る
子供の頃なんども読んだ、星新一のショートショートシリーズ。読みやすく、おもしろい。中毒になりやすい!!
投稿元:
レビューを見る
日本のショートショートの第一人者、星新一。卓越したアイデア。風化しない表現とたくさんのお話。ほんの数ページの作品なのに、一度読むとずっと印象に残るものが多くあります。どの本を選んでもはずれなしですが、未読でしたらまずこれを。
投稿元:
レビューを見る
虫も殺さぬ若い女性の口から飛び出すことば「殺し屋ですのよ」、幸運きわまる青年の不運きわまる目覚めの「あこがれの朝」−−−−−−卓抜なアイディアと洗練された手法で神秘とファンタジックな物語に新境地をひらき、日常と非日常の不思議な世界にいざなうショートショートの第一人者による傑作31編。
投稿元:
レビューを見る
有名ですが…もし読まれたことがなければオススメいたします^^ショートショートで、すぐ読み終わってしまいます。他にもこの方の書かれた本は凄く面白いです!
〜お薦めお返事〜
お薦め有り難うございます!勿論星新一のショートショートは、以前貪るように読んでいました。確かにこれ、電車の中で読むには凄く最適な量と、物語の適度な興奮を味わう事が出来ますよね!そうだ、この本があった!とお薦めされて気が付きました。私が最初に読んだ物語は、英語の教科書の「穴」という英文だったと思います。穴の中にゴミを捨て捲くって、何十年か後に、空から穴に捨てたゴミが降ってくる、というオチのお話。あと、印象に残っているのは、国の命令でくじ引きのように決められた死を実行する市役所職員のお話。ううーん、こうやって思い出してみると、星新一をもう一度読み直してみるのもいいかもしれないなぁ!と思いました。しかもまだ読んだ事の無いものもあるかもしれない!お薦め有り難うございました!
投稿元:
レビューを見る
星新一はやっぱり歳を取ってからの作品の方が面白いと思う。
この中にも良いのはいくつか入ってるけど、全体的には最近出てるヤツのが面白い。
この人、もう死んじゃったんだよなぁ〜・・・・・・。
投稿元:
レビューを見る
初めて読んだ星新一の短編集だった。確か小2の時だったかな。
ショートショートの魅力に執り憑かれるきっかけになった記念すべき本。
投稿元:
レビューを見る
ショートショート31編 ( ) = ボッコちゃん 重複掲載
けちな願い 人質 (波状攻撃) あこがれの朝 副作用
車内の事件 危険な年代 秘薬と用法 (殺し屋ですのよ) 運命のまばたき
女の効用 うらめしや 尾行 (欲望の城) 昇進
(よごれている本) ある商売 逃走の道 クリスマス・イブの出来事 協力的な男
女性アレルギー 依頼 開業 紙片 港の事件
(謎めいた女) 記念写真 夢と対策 個性のない男 夕暮れの車
臨終の薬
投稿元:
レビューを見る
星新一のエヌ氏の遊園地を読みなおしました。20代には星新一が気に入った時期があって、ショートショート集は残らず読んだのでしたが、最近は読み直すこともありませんでした。古本屋で星新一を見かけて、懐かしいなあ、と思って読み直すことにしました。いくつか覚えているエピソードもあって、覚えているものだと思いました。まあ、また全部のショートショートを読み直そうという気持ちはないのですが、たまに読み直すのもいいものです。
投稿元:
レビューを見る
星新一のショートショート集。
定価140円…旧い。
先日読んだ『ボッコちゃん』と重複している作品もいくつか含まれていた。
だんだんと慣れてきたのか、読んだ瞬間に受ける衝撃は薄れてきた。
しかし、読者を飽きさせることなく雑多な作品を提供し続けるのは相当パワーの必要なことだと思う。
それから、まるで大根役者が芝居しているかのような、棒読みのセリフや文体が滑稽さを醸し出しているように思う。
投稿元:
レビューを見る
ご存じ星新一さん。うむ。
初期の作品とあり、まさしく星さんだなーと思されるような展開とオチでした。
そのせいもあり、どれがどれだ? と読み終えてから面白かったのは覚えてるのですがどれが面白かったと聞かれると困る一冊だったりもします。が、繰り返し読めるという意味ではいいんではないでしょうか。と、星新一さんファンのくせに語る(笑)
投稿元:
レビューを見る
疲れ果てて
あーもー
これは星新一!と思って読んだけれど
今の私には、コレじゃなかったみたい・・。アレレレー。
おもしろい本が読みたい~!
さ、次行ってみよう。