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紙の本
美しく悲しい歴史小説
2002/03/07 10:41
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投稿者:びんわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この物語は、玄宗皇帝が我が子寿王から妃を取り上げ、自分の妃(楊貴妃)とするところから始まる。玄宗は開元の治と呼ばれる唐帝国全盛の世を築いた名君であったが、楊貴妃を妃に迎えて楊一族を重用したため、これに反発する北方の実力者・安禄山の離反を招いてしまう。名君としての資質を備え、実際に名君として唐帝国に君臨した玄宗皇帝であったが、その彼でさえ官僚の派閥争いをやめさせることはできなかった。楊貴妃と安禄山に対する寵愛によって党派間の均衡を崩し、唐帝国滅亡の危機を招来してしまった。
玄宗の寵愛を受けた楊貴妃は兵士に迫られて自殺を賜り、楊一族はことごとく殺戮される。寵臣だった安禄山は反乱を起こして京を落とし、皇帝の位についたが、やがて非業の死を遂げる。巴蜀の地に逃れた玄宗皇帝は、京を回復した粛宗(玄宗の子供)に迎えられて再び京に還御する。格調高い井上氏の文章の行間で、玄宗皇帝と楊貴妃、そしてそれを取り巻くさまざまな人の運命が静かに明暗を分けていく。
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