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アルプス登山黄金期

2006/06/26 02:35

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:濱本 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 アルプス登山の黎明期(1760-1800)、私が1987年に登頂成功したアルプス最高峰モン・ブランが、ド・ソーシュールの援助を得た、ジャック・バルマーらの手に落ちた。それから、開拓期(1800-1840)、次々と名だたるアルプスの名峰の処女峰が人類の手に落ちた。そして黄金期(1840-1865)、難航不落の名峰として人類の前に聳えたっていたマッターホルンが、1865年、イギリスの登山家エドワード・ウィンパー、山案内人ミッシェル・クロー等の手に落ちて、アルプス登山の黄金期を終えるのである。
 本書は、ウィンパー自らが語るマッターホルン登山の記録と自筆のスケッチで構成されている。上巻では、第一回マッターホルン登攀から第六回マッターホルン登攀の記録とその間に初登頂したモン・ベルビュー、グラン・トゥルナラン、エクランの登頂記録が掲載されていた。マッターホルンは、流石に難敵で6回の登頂を試みても手に落ちていない。しかし、下巻では、遂に登頂に成功する様子が語れている。この登攀の成功の後に、アルプス登山史で有名な悲劇が起こるのである。
 挿絵となっているウィンパーのスケッチの詳細な描写には、驚かされる。写真無き時代にとって、スケッチが唯一の手段であるが、正に写真を凌駕するほどの精密さである。これにより読み手は、文章の描写の補助的役割を認識するのである。
 私は、フランス・シャモニーでウィンパーの墓を訪れた時が有る。その墓石は、自然石であり、誠に質素な墓であったが、花が一杯で、世界的な冒険家として、永遠の眠りについていた。私は、山を愛す一人の山男として、この偉大な先輩に哀悼の意を持って手を合わせた。しかし、書物とは素晴らしいものである。この眠りについている人物その人が書いた文章の生き生きとした描写が、直接読み手に伝わってくるのである。いつか、今一度、ウィンパーの墓を訪れ、「貴方の記録を読みましたよ」と報告したい。
 下巻は、いよいよ、マッターホルン登頂成功の記録となる。楽しみである。

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