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紙の本

スターリン時代の獄寒の収容所

2000/09/22 22:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:伊藤克 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 タイトル通り、主人公、シューホフ(イワンデニーソヴィチ)の、旧ソビエト連邦時代の(シベリア)収容所での一日を描いた小説である。
「朝5時、いつもの様に起床の鐘が鳴った。」
で始まり、
「一日がすぎた。暗い影のちっともない、さいわいといっていい一日だった。」
で終わるこの小説は、主人公シューホフの3653日に及ぶ収容所生活を、単行本200ページの中にたった一日の出来事として凝縮して書かれたものである(勿論小説である)。
 かつて鉄のカーテン(の中)と言われた旧ソビエト連邦国内の様子が、まるで格子の隙間からかいま見る様に、断片敵に描かれている。旧ソビエト連邦を構成している様々な人種、かっての軍隊将校、でっち上げられたスパイ(一般人)。それらの人達が、一般社会とは異なる収容所独特のルールと、マイナス27度の獄寒の中で作業を行う(マイナス40度以下になって初めて作業免除となる)。
 この作品の中には、細かい収容所内のエピソードが展開されていくが、それらが手につかむことができそうなほど身近に感じるのは、作者自身が収容所体験者であるからなのかも知れない(1970年にノーベル文学賞を受賞したソルジェニーツィンには、7年間の収容所経験がある)。
 旧ソビエト連邦時代に発禁となったこの本は、スターリン体制が完全に過去のものとなった(ソビエト連邦自体が崩壊した)現代にあっても、間違いなく、世界の名作である。

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