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紙の本

久しぶりの泉鏡花、その代表作を味わう

2019/01/26 18:02

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る

数年前に小村雪岱の絵などを知ってから、展覧会や書籍を眺めることがあり、そこから泉鏡花のことを再認識したので、30年近く前に買って読んだ本をまた引っ張り出してきた。なので、最近の岩波文庫でなくこちらにレビュー。でも、こっちにレビューしても誰も読んでくれないんだろうなあ。まったく自分のためだけのレビューになってしまいそうだ。
手元にある『高野聖・眉かくしの霊』は、1936年1月10日第1刷発行、1957年7月25日第16刷改版発行、1989年7月25日第55刷発行と、奥付にある。活字も旧字体、旧かなで、フォントも小さく、中年になった身には読みにくいったらありゃしない。こんなことならさらに改版された新しい文庫かワイド版で読んだ方が楽だったかもしれない。
なんてことを思いながら、何とか読み進めていくと、この古さがこの本には合っているような気にもなるので、それはそれで良かったかもしれない。

『高野聖』は泉鏡花の代表作で、発表されたのは明治33年となっているので、西暦1900年(!)。ということは、19世紀末の世紀末小説だったわけだ。
東京から若狭へ帰る「私」の道中で道連れとなった僧の話す怪異譚と行ってしまえばそれまでだが、そこに登場する何ともなまめかしく思わせられる女の言動が妖しくはあるけれど、全体としては一種淡々として語られているところが泉鏡花らしいということなのか。読み進める途中から、これを小村雪岱の絵で見てみたかったと思ってしまった。

一方の『眉かくしの霊』は大正13(西暦1924)年、鏡花の晩年の作品とのこと。
こちらも妖しい女が登場するものの、全体敏江てゃひなびた温泉宿の幻想譚となっており、これもまた静謐な感じに思わせられた。

旧かな、旧活字は確かに読みにくいが、たまには敢て読んでみると、またその時代の雰囲気を感じることができて良いかもしれない。

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