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社会契約論 みんなのレビュー

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みんなのレビュー38件

みんなの評価4.1

評価内訳

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38 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

人間は自由なものとして生まれた、しかし鎖につながれている

2005/12/15 19:32

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:未来自由 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「人間は自由なものとして生まれた、しかもいたるところで鎖につながれている」
 『社会契約論』のはじまりの言葉は印象的である。自由を鎖につながいだ政治体への怒りが凝縮した言葉だ。
 ルソーは続けて「人民は〔支配者が〕人民の自由をうばったその同じ権利によって、自分の自由を回復する」必要があることを主張する。そして、そのために約束事である「社会契約」とは何かを、「はっきりさせて」おくために本書は書かれた。
 しかしながら、ルソーは『告白』で「『社会契約論』の中の大胆な議論は、すべて『人間不平等論』にことごとくある」と述べている。私にも自由への思いを激烈に述べた『人間不平等論』にこそルソーの声が聞こえてくる。
 とはいえ、『社会契約論』で示した政治体への憤りは、ルソーの到達した思想をより高めたものといえる。
 もっとも鮮烈な印象をもって読んだのが、次の言葉である。
「自分の自由の放棄、それは人間たる資格、人類の権利ならびに義務さえも放棄することにある」「こうした放棄は、人間の本性と相いれない。そして、意志から自由を全くうばい去ることは、おこないから道徳性を全くうばい去ることである」
 そして、「要するに、約束するとき、一方に絶対の権威をあたえ、他方に無制限の服従を強いるのは、空虚な矛盾した約束なのだ」と。
 自民党の新憲法草案が発表されたが、「公益」「秩序」という言葉で政府の優位性を義務付けようとしている。政府は「数の力」によって世論を無視し、国民は「公益」という義務によって服従を強いられる、まさに「矛盾した約束」としか言いようがない。
 もう一つ、ルソーの言葉に耳を傾けてみよう。
「彼らが自由なのは、議員を選挙する間だけのことで、議員が選ばれるやいなや」「人民はドレイとなり、無に帰してしまう」
 そして、ルソーは「約束」は事前に知らされなければならない。「約束」の知らされない「契約」は無効であるという。
 先ほどの選挙はどうだったか。小泉首相は「約束」を示したか。ノーである。「約束」を示さない政府に、国民は絶対服従を強いられるのか。ルソーが憤る政治体なるものの本性を、小泉首相が示しているといえよう。
 自由を奪いもどす、その具体策をルソーは示すことができなかった。しかし、フランス革命をはじめ、その思想は「否定の否定」を繰り返しながら発展し続けている。
 私たちは、真剣に政治について考える時である。そして、ほんとうに自由な社会を築くための努力が欠かせないだろう。

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紙の本

社会契約=政治論

2005/11/12 06:02

10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:濱本 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、あのフランス革命の思想的礎となった書である。社会のあり方、言いかえれば、政治体制のあり方について述べている。
民主制について、著者は、「地理的な状況と住民たちの気質とから生じる諸関係によって、修正されねばならない。」と述べている。現在が、グローバリズムの名の元に、西欧型民主制を世界中に押しつけようとしているアメリカの姿を暗に否定してるように思える。民主制は、普遍的な政治体制とは思うが、その土地の歴史と国民性を重視した時、自ずとその国にあった民主制が根付くものと思う。
政治一般の章において、普遍的な事実を述べている。すなわち、「どんな自由な行為にも、それを生み出す為に協力する二つの原因がある。一つは精神的原因。一つは、物理的原因である。」すなわち、進もうとする意志とその意志を実現する手段である。仕事でも遊びでも、この二つの要因が協力し合わねば、絶対に実現しない。しかし、意識として、それを認識している人は、少ない。
「行政官が多ければ多いほど、それだけ政府は弱くなる。」我が国の国会議員の多さは、この事を証明しているのでは無いか?
本書により、政治家を選ぶのに「選挙」という手段だけでなく、「抽選」という手段もある事を知った。著者は、その利点を強調してもいる。政治を「抽選」でやるというのは、私は、面白いと思う。絶対に実現しないだろうが、裁判官制度には、この方法を取っている国は、少なくない。自分も政治を行なえると国民が自覚した時には、政治への関心が高まり、より良い社会が出来るのではないか?
本書は、「社会契約の起こる道筋」「立法」「政治の形態」「国家体制をかためる方法」とから構成され、理想的な政治論と言える。やや、難しいところもあったが、日本の現状と対比させながら読み進むと面白かった。

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紙の本

教科書に出てくる名著

2002/07/31 17:34

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者: 青 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ルソーの『社会契約論』は、誰もが社会の授業で習う名著ですが、教科書に載っている小難しい内容説明を読んで興味を惹かれる人はあまりいないでしょう。
しかし、この本の冒頭には、次のようなことが書いてあります。

「人間は生まれつき自由でありながら、あらゆるところで鉄の鎖につながれている。一人の人間は自らを他人の支配者と考えているが、その他人よりもよく多くの奴隷状態にとどまっている」

たしかに、主人なくして奴隷は存在し得ないし、主人も奴隷がいなければ主人足りえません。
ルソーは、人間は自由じゃないけれど、自由であることこそが人間の本質なんだ、と主張したのでした。

教科書でもこんな風に、冒頭の一節だけでも引用されていると興味がますのにな……と思わされました。

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紙の本

特殊意志ではなく、全員の一般意志

2019/01/26 21:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る

いわずと知れたルソーの主著である。一般意志を基礎に自由や法や政治について述べてある刺激的な書籍である。印象てきなのが、個別の人々の意志ではなく、まさに一定邸程度の集団の意志でもなく、全国民の意思という一般意志に従った政治を強調している。それを法や執行権と結びつけて論じてある。哲学やその他の分野でも頻出する本書であるが、細かい議論やより幅広い分野を扱っているため本書に当たってみる価値はある。

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紙の本

名著

2017/07/31 16:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なえ - この投稿者のレビュー一覧を見る

後世に多大な影響を与えた啓蒙思想家で、素晴らしい著作が多いルソーですが、そのなかでも言わずと知れた名著。
抽象的な内容なので繰り返し読むと理解しやすいと思います。

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2007/11/22 01:08

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2008/04/30 22:48

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2008/06/15 14:52

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2009/09/19 16:18

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2010/04/03 05:56

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2010/04/16 04:54

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2010/09/14 23:50

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2011/06/01 23:40

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2011/07/22 23:48

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2011/08/15 14:49

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