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性善説の孟子、性悪説の荀子と中高生は習いますがそれだけで終わってはもったいないですね。論語に比べて孟子や荀子は話も具体的で面白いと思います。
特に荀子は日常生活で「あ〜こういうことあるなぁ・・・」って感じられます。思索のガイドラインとしてお薦めです。岩波文庫版は現在絶版のようです。他の中国古典名言集などで拾ってみてください。
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儒教保守派の思想。
性悪説で有名なので異端のイメージがあったが、
孔子の思想を正しく継承することを目的とし、
学問を奨励し、「必ずや名を正さんか」に基き、
物事を礼に基いて秩序正しくすることを主張している。
そして過激な主張を孔子の説としているという
子思と孟子への批判も正しいかどうかは別として、
孟子を読んだ後にこの本も読んで比較してみると、
あながち的外れではないということが分かる。
まさに勧学篇第一の如く読んでみないと分からない。
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再読。勧学篇から議兵篇まで15篇を収めている。勧学篇は荀子の基本的考えを学ぶことができる。不苟篇は君子の態度、非相篇では占いの否定や「後王」思想、がでてくる。非十二子篇では戦国諸子の批判、「水は則ち舟を載せ、水は則ち舟を覆す」(王制篇)、「乱君ありて乱国なく、治人ありて治法なし」(君道)などの名言がある。随所に「賢を尚び能を使う」や「幸に非ず、数なり」などの言葉がある。荀子の基本的立場なのだろう。人間は「群」(王制・富国など)するものであり、群れるには「分」が必要であり、これを「兼ねる」必要がある。混乱は聖人が憎むもので、混乱すれば貧しくなる。上巻は政治論が多い。
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《目次》
巻第一
勧学篇第一
脩身篇第二
巻第二
不苟篇第三
栄辱篇第四
巻第三
非相篇第五
非十二子篇第六
巻第四
仲尼篇第七
儒效篇第八
巻第五
王制篇第九
巻第六
富国篇第十
巻第七
王覇篇第十一
巻第八
君道篇第十二
巻第九
臣道篇第十三
致士篇第十四
巻第十
議兵篇第十五
訳注
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荀子で思想が完結されたとよく言われるがその通りだと感じた。
人間は善なれど弱し、だから法(仕組み)の整備が必要という考えは非常に納得する。