紙の本
神曲を読もう
2001/02/14 21:11
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:55555 - この投稿者のレビュー一覧を見る
言わずと知れた名作。ダンテ(イタリア、フィレンツェ生まれの詩人1265−1321)が書いた長編の詩。ダンテの地獄から至高天へといたる遍歴を書いたもので、いろいろな有名な作品にも言及されています。例えば大江健三郎の『懐かしい年への手紙』は神曲を下敷きにして書かれています。一度読んでみては……
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ダンテはウェルギリウスに導かれて暗き林を離れ、地獄の門よりたえず左に道をとり、地獄各圏を歴程してその底にくだり、さらに地心を過ぎて南半球に移り、地下の幽路を辿りて再び地上にいづ。二詩人が地獄内に費せる時間は約二十四時間なり。
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イタリア文学最大の古典。この「神曲」っていう邦題は森鴎外がつけたそうです。
全部で3部構成に分かれていて、ダンテが古代ローマの詩人ウェルギリウスに連れられ、地獄・煉獄・天国と彷徨うお話。
中学生の頃に映画「セブン」の中に出てきたのに興味を持って読み出すも、煉獄途中で断念。文章も文語調で読みにくく、また小説というよりは叙事詩なのでなかなか厳しいものがあります。
その後、野上 素一訳の「神曲物語」を読んでどうにか理解。高校3年生になって、ようやく岩波版を読み通すことができました。なので最初に読むにはおすすめしません。笑
全3巻 所有
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古文体も風情がある。
歴史的背景を頭に入れないと少々難解かも知れないが、『神曲』自体がさらりとした文章なので、すぐ読めると思う。
地獄篇。
『神曲』全体の中で、重要な位置を占めていると思う。
第二層の愛欲者の地獄は興味深い。パオロとフランチェスカの姿に、ダンテは自身のベアトリーチェへの愛に何を思うのだろうか。
人生に迷走するダンテはキリスト教的宇宙観の中で、何を見つけ出すのか。
物語の始まり。
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便宜上読了としたけれど、残念ながら途中で読むのを一旦諦めました。
訳された日本語が、私にとっては既に古語みたいで、言葉の響きは美しいと思うけれど、意味が掴めなかった。改めて読むにしても、他の最近の訳を読んでからかな。
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我が不朽の古典。なぜ惹かれるのか分からないので、折々手に取る。
魅力を思いつくままに書き連ねると、地獄に堕ちても党派闘争で喘ぎ苦しむその虚しさ(そして己が党派闘争で運命を変えられたゆえ、著作の中でもそれに拘泥するダンテ)。
キリスト教以前の哲人たちは受洗していないゆえに地獄の周辺(リンボ)に住まざるをえないといった、僕のような、悲キリスト教徒には思いもよらない世界観。
フィレンツェの住人たちが多数登場する魅力的な地獄編、神秘主義的で理解しがたい天国編。
きっと本人とは乖離しているであろう、ダンテの中で作り上げられた理想の女性・ベアトリーチェへの偏愛…。等々。
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この本は、我が国で複数翻訳されている。この岩波文庫の山川訳は、正直、とっつきにくい(が、僕は好きだ)
集英社から出ている寿岳文章訳など複数手元に置いて、分かりにくい章は他の訳者の本といったりきたりすると理解しやすい。
より一歩踏み込んだ解釈は、哲学者の今道友信先生の「ダンテ『神曲』講義」を手元に(高価なので図書館にあればラッキー)。
「神曲」、この迷宮とは一生の付き合いになると思う。原文を愛でる語学力があればなぁ。
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途中まで頑張って読んだが
作中に異教徒が火に焼かれているシーンが出てきて
この本は私に読まれることを拒否していると感じたので読むのをやめた
当然私はキリスト教徒ではありません