紙の本
昔のエッセイ
2015/08/18 16:52
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:卯月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
教科書で冒頭の部分を暗記した(させられた)本。その頃は優雅で素敵だと感じていた。
しかし、大部分の内容は当時の様子や出来事などを清少納言が容赦なく、好き嫌いをスパッと書いているのでとても面白い。
1つの項目についての文章も短いので読みやすい。
思い立った時に気になるところを読んでいる状態なので、読了できるかどうか…。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
教科書にも載る代表作。脚注が項毎に掲載されているのは良いが不詳など要らない項目が多いため読書の妨げになる。解説はあるが現代語訳が無いため上級向き。
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ただただ、美しい文章です。惚れ惚れします。彼女の話題は自身の好みに集中しているのですが、それでもまったく読者を飽きさせません。序破急がはっきりしていて、自然と読み進めてしまう。旨いですね。作者・清少納言は時のライバル・紫式部と対照的で、自分の広い学識を隠す、または謙遜する、ということが少なかったようです。それは「香炉峰の雪」をめぐる中宮定子とのやりとりからもわかります。「紫式部日記」とあわせて読むと面白いですね(清少納言の悪口が書かれています 笑)。
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古典のカテゴリを作るべきだろうか。
虫は が好き。
ずっと母親が鬼だとおもってたんですが、(うむ、という言葉の当時の使い方を鑑みると)父親が鬼なんですね。そしてハーフですよね。生粋?
清少納言は結構辛口で好き。かたはらいたきものとか、ちょっと笑ってしまう。
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もし、清少納言が現代に生まれていたら・・・。
その文才を生かして、ばりばり作家として活躍しているに違いない。
趣味のいい(しかも高い)服を着こなして、おしゃれなインテリアの家に住んで、時にはうんとカッコいい男とデートしたりするだろう。
枕草子を読んで私の思い描くのはそんなことだ。
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古典を現代語ではなく原文のまま読む、しかも声に出して読む。意味は分からなくても、音がきれいで雰囲気を楽しめる。それが私の古典の楽しみ方。そして、慣れ親しんだ最初の古典。
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意地悪な視線も、他の人が見ないところにズームかましちゃう所も好きです。
ほんっと~に定子様が好きだったんだなぁ~。
というか古文は読んでてワクワクしたり癒されたり。
ナイトキャップというより、薬?
…薬と書いてヤクと読まないでくらさい。
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『枕草子』の伝本は大きく分けて4種類の系統があり、本書「岩波文庫版『枕草子』」は、三巻本系統・柳原紀光自筆本を底本にした『日本古典文学大系19 枕草子』をベースにしている。
中味は原文に脚注を加えただけのシンプルなもので、章段ごとの解釈や説明用の挿絵、それに現代語訳は付いてない。また、他の系統本と異なっている箇所を本文の後に「校異」としてまとめてはいるのだが、省略されている部分もあるので完璧ではない。
本文のみで現代語訳を付けないのは、岩波文庫から出版されている他の日本古典と同様に、シンプルさをコンセプトとしているのだろう。これに、いきなりチャレンジするのは困難な感じもするが、三巻本の現代語訳はネット上にも公開されているので、それを参考にしながら読み進めるのも可。より古典に馴染もうとするならば、古語辞典を頼りに読み進めるという方法も選べるし、岩波文庫をチョイスする意味はココにある。
この本は、読み返すたびに味わいが増してくる。その理由は、三巻本の原文の文字に極力手を加えていないところにある。漢字に置き換えたほうがよいと判断されたものびはルビがつけられているので、仮名文字で記された文章の美しさやリズムが伝わってくるのだ。ビギナーにはちと難しいが、通読経験者が読み返して、原文の雰囲気に触れるのには最もフィットする一冊だろう。
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清少納言の漢詩(もしくは中国文化)への造詣の深さを感じさせる「香炉峰の雪」が自分には興味深かった記憶がある。
中学生の時に、第一段を暗唱させられたなあ。
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暗記してたはずの、有名な一説がうろ覚えな自分に気付き、購入。
あらためて、学生の頃ではなく、今の自分で読み返すと、あの頃には
気付けなかったような感覚的な共感や、感動を憶える。
願わくば、学生時代に、もっともっとそれらのことを素直に気付けていたのならば、と悔やんだりも、しつつ。
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対訳があるとそっちばかり読んでしまうので、ゆっくり原文を味わって読んでみようと購入。
毎日少しずつ読んでいくつもり。
春はあけぼの
この時代に、炭を使っていた事がわかる。冬の朝起きて、いそいで火をおこすのは、朝起きてすぐストーブをつける現代人と同じ。
頃は
一年中同じように素晴らしいと言っているのだろうか。抜けている二月、六月、十月は駄目と暗に言っているのだろうか。それともこの時代にはこの三つの月は無かったのだろうか?
この時代に暦はどのように発表され、清少納言はどのようにそれを知ったのだろうか。
正月一日は
一日はとあるが、一日、七日、八日、十五日について記述がある。この頃から七草の習慣があったとわかる。粥を炊くのに使った木(燃えさしということだろうか?)で女の尻を打つ習慣があったようである(すると子供を授かる、という事らしい)結婚して間もない姫君が、屋敷の者?に打たれて顔を赤らめている様などは、確かにほほえましい。もちろんきつく打つのではないのだろう。今は絶えて、商売の種にもならない。
三月三日は
桜の枝を折って花瓶にさしたとある。この時代の花瓶とは、どんな物だったのだろう。下記のURLによると、平安時代の焼き物は緑や白の単色だったらしい。焼き物を手にする事ができた人はどの位いたのだろうか。
http://www.liqun123.com/menu1-3.html
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清少納言は才女すぎる。確かに,物を見る目は的確だ。1しかし,その目はあくまで若く自信に満ちた者の目だ。
例えば,第8段で生昌が清少納言にやっつけられる。が,若くて才能があってプライドの高い女性とうだつの上がらない中年の役人だったら,後者の方が感情移入しやすい人が多いはずだ。人生のつらさを経た価値観は,弱者へのいたわりのある目だから。
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大学受験用に買ったんだけど、殆ど読まなかったなぁ。
結局、橋本治の桃尻語訳を丸暗記して受験に挑みましたとさ。
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昔のいいところの娘さんが選んだ「実用に耐えるエモーショナルな物事を集めてみた」という作品
昔の流行りを懐古するにはうってつけです
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図書館で借りた。岩波文庫の黄色(日本文学)1冊目。
枕草子と言えば清少納言。…は出てきても、それ以上は出て来ない人が殆どではないだろうか。出ても「『春はあけぼの…』でしょ?」くらいではないか。
私自身、「結局どんな話・文章だっけ?」と思ったので借りてみた。読んでみて分かったのは、いわゆるエッセイ(正確には「随筆」)で、「やっぱ春は夜明けぐらいが気持ちいいよね~」といった文章が続く本。
冒頭の部分は国語の教科書にあったと記憶していたが、全文がこんなに長いとは知らなかった。文庫全体で400頁弱。有名な作品だが、全文を読んで一番感じたのが「こんなに長かったのか…」で、それ以上の何かを感じ取れるほどの読解力は身についていないかな。
とりあえず、枕草子全体の雰囲気を感じることができました。満足。