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少年の心に映る感動・「心からの純粋な愛」があふれているトルストイの自伝的小説だと思うよ!
→ http://yaplog.jp/bookfish/archive/53
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歴史に残る文豪の処女作。著者の作品を読むのは初めてだったけれど、ロシア文学特有の、登場人物が多いうえに、その呼び名がしょっちゅう変わったりだとかの読みにくさは健在。
しかし、短編と言うこともあって比較的スラスラ読めた。内容は自伝的な作品と言うことで、日記のような感じで特に目に付くものはなかった。
しかし、最後の母が逝く場面の主人公の心情は見事だった。ああ、こうなんだろうなって言うのが伝わってきた。実体験を元にしている事もあるのだろうが。
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トルストイの処女作。
『少年時代』を先に読んでしまったときに感じた違和感はしっかり解消された。登場人物の作中における位置づけのようなものも把握できた。『青年時代』も岩波で読みたいが、まだ出版されていないのか。
自伝的な小説ということもあってか、晩年の作品とは作風が大きく異なる。幾許かの我(ガ)の強さが感じられるのは、若さのせいか、自伝的という枠によるものか、企図なのか。
この人物描写。この心理描写。さすがとしか言いようがない。それでもやはり自伝小説は好みではない。だから星は4つに近い3つ。
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故郷を去るとき、母が死んだとき、自分に悲しみの感情があることを喜ぶ主人公。戻らない幼年時代を懐かしむ主人公。容姿にコンプレックスを抱き、容姿のいい友人に憧れる主人公。普段は優しく、感受性豊かだが、憧れの友人と一緒に貧しくおとなしい子をいじめる主人公。可愛い女とダンスする主人公。母の葬式で、悲しみを演じる主人公。。。
自分にも共通すると思う。そう思わせるのがいい小説なのだろう。
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自分が子どもの時、何を思っていたのかと聞かれても文章を媒体としてこれほど緻密に答えられた人間はレフ・トルストイを除いて誰一人としていなかったと思う。幼少時代の好奇心と純粋さがトルストイのストレートな心情描写とキメ細やかな状況描写によって物語られている。今の時代でも多くの人に読まれているのは、多くの人の同感を呼んだからだし、確かな技術があったからである。物語がどうこうではなく文体や描写でここまで読者を引き込める小説は他に類を見ないと思った。
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トルストイの処女作、自伝的小説、一作目。セリョージャ、イーリニカたちのやりとりは、大げさに言えばイジメの加害者、被害者、傍観者(主人公)の縮図で、本当にリアルだった。母親の死を受けてのナターリヤと主人公の描写は映像として目に浮かぶようだった。どこまでもリアルな、子供の心理描写が再現されてて圧巻。