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空海の思想について(講談社学術文庫)

空海の思想について みんなのレビュー

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みんなのレビュー12件

みんなの評価3.6

評価内訳

12 件中 1 件~ 12 件を表示

紙の本

空海の思想と哲学

2015/10/29 18:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しゅん - この投稿者のレビュー一覧を見る

空海の密教哲学を分かりやすく説明されている。梅原先生の解説には、納得できる。

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紙の本

空海は現世を否定していない

2007/07/10 00:44

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る

空海(弘法大師)。”弘法も筆の誤り”で知られるように書道(毛筆)の方でも有名であるが、日本の仏教界・思想界に一体どういう功績があったのかほとんど理解していなかった私。歴史の授業で空海と最澄が同時代を生き、2人とも唐で学んだことまでは覚えているが、空海の始めた真言宗は現在はメジャーな宗派とは言えないし、密教のあの加持祈祷に見られる呪術性が素人目にも胡散臭く感じられ、損をしているというイメージ。それでも全国各地に弘法さまの奇跡の伝説が数多く残されていたりして昔から人気はあったようだ。その超人さ故に神様のごとく祀り上げられてしまった感がある。川崎大師の大師とは弘法様のことらしい。特定の宗派の開祖が神仏になってしまった例はないのではないか?
 最近この手の本を読むようになったのも自身、相当迷いを感じているのだと自分でも理解している。
 著者は初め西洋哲学を学んでいたが、次第に日本の宗教にも興味を持ち始め、特に空海の真言密教の思想に強く魅かれるようになったそうである。さてその理由は?
 空海はその生涯に膨大な著作を残した。著者はその量だけではなく、それが幅広い分野に渡ることに驚きを感じている。並みの人間でなかったことは確かだ。空海の生きた時代は密教ブームだったらしく、彼が唐から持ち帰った密教の教えはライバル最澄も欲しがるほどのものであった。20年の遣唐使としての留学期間を僅か2年足らずで切り上げて勝手に自国したことは本書で知った。
 真言宗は真言というくらいだから、言葉を大切にする宗派である。呪文に使われる言葉は梵字(サンスクリット語)という文字で表される。漢字に似てるが、どこかで見たことがあるだろう。神秘的な字体をしている。51種類の文字があり、阿(あ)から始まり、吽(うん)で終わるのだが、日本語の50音順と何か共通点を感じるのは私だけはないだろう。
 七~九章は空海の三部書と言われる書物の解説で、非常に難しい。
 新鮮だったのは密教は現世を否定しないことであった。多くの仏教の根底には世俗を否定する考え方がある。極楽浄土へ行くには現世で善行しなきゃいけないとか、現世で苦しんでも来世は救われるとか、私も仏教をそのように感じて来た。著者が密教に興味を持ったのもまさにこの点であったようだ。「世界は素晴らしい。(略)汝自身のなかにある、世界の無限の宝を開拓せよ」と密教は説いているらしい(読解力がないので残念ながらどこに書かれているか読み取れなかった)。この世は素晴らしい、人生は素晴らしい。能天気なだけではないと思うが、きっと悟りの境地とはそういうものなのだろう。その境地に達すれば全てを肯定できるのだろうが、煩悩の塊のような凡夫の私にはまだまだ悟りは開けそうもない。

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2007/02/23 09:52

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2011/10/06 22:45

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2007/12/08 23:44

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2015/05/23 20:13

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2017/07/01 17:35

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