紙の本
ビムロスの夜の色
2007/02/25 14:05
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ISH - この投稿者のレビュー一覧を見る
不安…動悸…息苦しい…息をし過ぎて脱力…息ができない苦しい…眠るの怖い…本も読めない…ペットとも遊べない…家に誰もいない…メールを打つ力もない…怖い苦しい怖い苦しい…闘病する力もない…。
喘息でほとんど幼稚園に行けない友達のことを思い出した…これくらい苦しかったのかな…。
なんにも知らなくてごめんなさい…もはやそれを考えることくらいしかできることはありませぬ…ぱたっ。
…眠っている間、なぜかこれを読んでいる夢を見ていた。
やっぱり夢の中でも不安苦しい不安苦しい…で、分かるのはただビムロスの夜の色だけだった。
翌朝回復。「あれ絵本作家展で『なんかきれい』で買ったもんだったけどどんな話だったかな…」
…読み返して(ToT)
心身ともに「もう何もないよ死んじゃうよ」な人にとって有益、とだけ。
紙の本
読むと、遠いところに連れていかれる
2016/06/27 22:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くま - この投稿者のレビュー一覧を見る
すごく不思議な世界。
何らかの伝承が元になっているのか、それともホロウィッツ独自の詩の世界なのか。
読んでいると、すごく遠いところに連れていかれるような、とても気になる感じでした。
勝手に何となく、空がレースに見えるときって6月の夜かなと思って最近読んだのですが、いつの季節の物語なんだろう?
きれいなもやみたいな雲が流れて、空がレースに見えるビムロスの夜には、カワウソが歌を歌い、その歌によってカタツムリがへそを曲げ、ユーカリの木も踊り出すのですが。
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あー!もうなんで表紙の画像が出てこないのかなあ・・・とっても綺麗な絵本なんです。それこそ、空がレースに見えます。ため息モノの絵本。
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たいへん美しい絵本です。
神秘的な宵の風景をクーニーが見事に描いています。
エリノア・ランダー・ホロウィッツという人の文もとてもきれいです。
女の子へのプレゼントに。
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きれいな靄みたいな雲がかかって、空がレースに見える
ビムロスの夜のお話。
素敵なタイトルに惹かれて、図書館から借りて来たんですが、
文章は、まるで女の子が語りかけてくれるようで、
挿絵もすごく素敵☆
これからは、夜の空を注意深く観察してみようと思いました☆
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絵本の世界へ引き込まれるような、幻想的で魅惑的な作品。
不思議な体験をしたような感覚になりました。
読み終わった後、娘と夜空を眺めました。
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3人のめいのために書かれたこの絵本には、作中にも3人の姉妹が出てきます。
空がレースにみえるビムロスの夜―― このふしぎな響きにさそわれながら
少女たちと、なにかがおきる不思議な世界を旅することになります。
森のなかの動物たち、ユーカリの木々もおどる特別な夜。
少女たちの語る特別な決まりごと。
日が長くなってきて、夏至をむかえ、やがて季節が移り変わり秋がさやかになるその前までのどこかの夜。
夕やみの色が薄い特別な季節に読みたくなる絵本。
詩人の白石かずこさんによる訳がとてもきれい。
クーニーさんの絵本はときどき人に差しあげてしまっては買いなおすのですが
その中でもいつも手元に置いている一冊です。ないとさびしくなりそうです。
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読んでワクワク、読み終わったらドキドキしました。
読んだことのない独特な世界観に脱帽です。
ポエム的な不思議感がとても好みでした。
怪しい秘密の夜、何かが起こります。
3人の少女とそっと見届けてください。
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『空がレースにみえるとき』の絵は、板に水彩、色えんぴつ、クレヨンで描いたもの。
…約40年前の絵本。奥深い。
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小さい頃、大好きだった絵本。
空の色が本当にきれいで、母に何度も読んで読んでとせがんだものです。
本物のビムロスが見てみたくて、「どこに行ったら見られるの?」と聞きまくっていた記憶もあります 笑
詩のような文章も魅力。
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エリノア・ランダー・ホロウィッツ (著), バーバラ・クーニー (イラスト), 白石 かずこ (翻訳)
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「ビムロスって知ってる?きれいな もやみたいな雲のこと ビムロスの夜は 空がレースにみえる
そんな空 見たことある?
いつもじゃないけど ときどき そんな空があるのよ。」
ああ、私もしかしたら「ビムロスの夜」を知ってるかもしれない。満月の前後、とっぷりと日が暮れ落ちた闇のなか、濃い藍色の空との境に、かろうじて山々の稜線が見極められる時間。その山に向かって、(つまり自宅に向かって)爪先あがりの道をゆるゆると車を走らせていると、月が優しく薄く真綿を引き伸ばしたような雲から見え隠れする。ひどく神秘的で幻想的な空。過ぎてきた何万何億年もの時間を、今この時、目の当たりにしているような不思議な感覚。
バーバラ・クーニーの「空がレースにみえるとき」は、月の魔法にかけられたかのような、ビムロスの夜の静寂と神秘が、青を基調とした美しいグラデーションで描かれている。ストーリーらしいストーリーはないけれど、いえ、だからこそ、いつもと違う特別な夜への思いが伝わってくるんじゃないかしら。
「そして、
かわうそが うたいだし、
かたつむりが 2ひきずつ 木の上にならびはじめ、
庭の木が からだをななめに ゆらしはじめたら、
ごらんなさい、空を!
ほら、きれいなもやがかかってる。
ビムロスが やってきたわ!」
板の上に水彩とパステル、色鉛筆で描かれた挿し絵は、バーバラ・クーニーによる。おぼろで幻想的な世界はこの手法故か。
文はエリノア・L・ホロヴィッツ。翻訳は「聖なる淫者の季節」で知られる詩人の白石かずこさん!
読み終わって本を閉じる時、思 わず、ほおっとため息をついてしまう。