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検察側の証人(ハヤカワ・ミステリ文庫)

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紙の本

ディートリッヒやタイロン・パワーが出演した映画『情婦』の原作。ニューヨークやロンドンの劇場でもロングラン公演。どんでん返しが2度続く結末にみごと仕留められた感じする戯曲のお手本。

2001/08/14 15:32

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 あとがきに戯曲家としてのアガサのキャリアが詳しく説明されている。かなり若い頃から芝居好きで劇場に足しげく通っていたアガサは、本格的な作家活動に入った数年後から戯曲を書き始めた。しかし、その演劇的な成功は意外にも50歳を過ぎてから…。

『そして誰もいなくなった』『ナイル殺人事件』に続く『ねずみとり』が世界の演劇史上空前のロングランを記録したことは、芝居通でない私でも知るところだが、その成功の翌年1953年に上演が始まったのが、この『検察側の証人』だということである。

 1957年には名匠ビリー・ワイルダー監督が映画化。邦題『情婦』としておなじみでディートリッヒ、タイロン・パワーという豪華キャスト。余談だが、淀川長治さんが選ぶ1958年度のベスト8になっている。

 長いセリフのない癖の無い戯曲なのですぐに読める。
 舞台はウィルフリッド卿の弁護士事務所、中央刑事裁判所の法廷、再び弁護士事務所、そして法廷という2ヶ所の室内だけ。専門的な法律用語はあまりなく、被告人と弁護士、検事と裁判官、証人たちのセリフに生き生きと血が通っているため、芝居を観に行って舞台の役者たちに感情移入しているうち、あっという間に時間が過ぎていたときのようなバーチャル体験が可能だ。

 実際、アガサの他の戯曲は、登場人物とセリフが「機能本位」で演劇的には不完全燃焼のままに終わるということが、高評の邪魔をしていたことが多いようである。燃焼性が高いという点において、この『検察側の証人』がアガサの戯曲の最高傑作だと言われているようだ。うなずける。

 弁護士事務所に相談に訪れた人好きのする若者が、金持ちの婦人を撲殺したかどで起訴される。

 どう見ても人をあやめるようには見えない青年であるのに、失業して暮らすお金に困っていたこと、若者は自分に妻がいるのを隠して婦人に近づいていたこと、婦人の家の家政婦が犯行時間直前に若者の話し声を聞いていたこと、若者が若い女性と旅行代理店で豪華なツアーについて調べていたことなどが、事務所での相談や法廷で発覚していき、若者の立場は危うくなる。

 しかも、こともあろうに、アリバイを唯一証言できる妻が、若者の犯行を裏付けるような嘘の証言をするにいたり、有罪の印象はぬぐいがたいものとなる。

 ところが、ウィルフレッド卿の弁護士事務所を霧の夜に訪れた若者にゆかりがあるという正体不明の女性が、若者の妻の偽証を裏付ける内容の手紙の束を持ち込んで…。

 女史のほかのミステリーの名作と同じく、結末は「言わぬが花」の意表を突くどんでん返しである。というか、芝居のラストならではの舞台映えする見せ場が用意されている。舞台を喝采する観客の、その直前の衝撃が目に見えるような見事な最後のセリフ。観客と読者を「仕留める」殺意に満ちた戯曲なのだ。

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2010/12/02 20:59

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2010/07/09 07:45

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2011/09/18 20:37

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2011/06/29 00:39

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