紙の本
文体はいいかもしれないけれど
2022/04/19 23:25
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投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
文体には温かみを感じるから、昔ながらのカトリックの信者なら読み応えがあるのかもしれない。しかし、光明社版、ラゲ訳、初期の頃のフランシスコ会訳の分冊と同様、固有名詞の表記がウルガタに従っているからか、ウルガタから来た固有名詞の読みに慣れていないと読みにくさを感じてしまう。第2ヴァティカン公会議以前のカトリックの立場からの翻訳だと思って読めばいいだろうか。
図版を多用している点がフランシスコ会訳の合本に似ているので、そこは受け継がれたのだろうか。
冒頭にある総説には聖書の翻訳が書かれているが、バルバロ神父は戦後すぐに新約聖書の翻訳を始めて、昭和28年に新約聖書の初版、昭和39年にデル・コル神父との共訳で第2聖典込みで初めての聖書の翻訳を刊行し、講談社に移籍して、この翻訳に至る。その間、フランシスコ会系の翻訳などが並行しているから、戦前ではラゲ訳などを除くと少なかったカトリックの聖書翻訳の進み具合が分かる。
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クリスチャンでなくとも、一度は通して読んでおいたほうがよい一冊。
とりあえず教養として、創世記・福音書。
個人的にはソロモンの箴言もおすすめ。
聖書をそのまま読むのは非常に難解なので、
名言を拾い読む読み方か、
キリスト教会で一般的とされている解釈の本を
横に添えて読む読み方がお勧め。
「求めよ、さらば与えられん」
「艱難、汝を玉にす」
とかは有名ですね。
以下、目次を記します。
一通り読んだことはありますが、あまりに膨大な量ですので、
「ここらへんをかじっておけばいいのでは?」
というところには、項目の右に☆マークをつけておきます。
【旧約聖書・目次】
創世記・・☆
出エジプト記・・☆
レビ記
民数記
申命記
ヨシュア記
士師記
ルツ記
サムエル記上
サムエル記下
列王記上
列王記下
歴代誌上
歴代誌下
エズラ記
ネヘミヤ記
エステル記
ヨブ記
詩篇・・☆
箴言・・☆
コヘレトの言葉
雅歌
イザヤ書
エレミヤ書
哀歌
エゼキエル書
ダニエル書
ホセア書
ヨエル書
アモス書
オバデヤ書
ヨナ書
【新約聖書・目次】
マタイによる福音書・・☆
マルコによる福音書
ルカによる福音書・・☆
ヨハネによる福音書
使徒言行録
ローマの信徒への手紙
コリントの信徒への手紙1・・☆
コリントの信徒への手紙2
ガラテヤの信徒への手紙
エフェソの信徒への手紙
フィリピの信徒への手紙
コロサイの信徒への手紙
テサロニケの信徒への手紙1
テサロニケの信徒への手紙2
テモテへの手紙1
テモテへの手紙2
テトスへの手紙
フィレモンへの手紙
ヘブライ人への手紙
ペトロの手紙1
ペトロの手紙2
ヨハネの手紙1
ヨハネの手紙2
ユダの手紙
ヨハネの黙示録
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西洋の芸術・文学を理解する上では必読の書。
旧約聖書はユダヤ教、新約聖書は旧約聖書を踏まえたキリスト教の経典というところか。書かれた時代も目的も違うのが興味深い。旧約聖書の根底にある考え方に触れて、歴史の見方とかも変わりました。
映画や漫画でも聖書のパロディはよく出てくると思う。
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キリスト教系の病院で人事事務をしていたときに読了。
信仰心のある医療スタッフは全体の2割~3割程度でした。
理事や院長はクリスチャンじゃないといけないという慣習法がありましたが、院長は御家柄がクリスチャンなだけで、本音はアンチクリスチャン、そして破門済み 笑 そんな面白い背景があると読むのも楽しかった。
クリスチャンじゃなくても聖書は面白いという人多数。
でも私は聖書の面白みが全然分からない。
要所要所の言葉は面白い。
退け、サタン! とか。
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実は聖書好きで複数の訳を見てきたが、日本語の言葉づかいが一番すんなりして馴染みやすいと思う。
海外の小説、映画、哲学を見るとき、背景知識として聖書は必須。
このバルバロ訳は注釈もあるので理解しやすい。
これこそ電書で出してもらいたい。
この重たい聖書を日本でもKindleで読めたらどんなに素晴らしいか。
講談社さんお願いします。
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訳も素晴らしいです。
新約だけはみんなに読んで欲しいです。
この世で一番の本です。
箴言・シラの書・知恵の書も面白いです。
真の聖霊がみんなに届きますように。