紙の本
ハチのシャボン玉
2016/09/29 21:35
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投稿者:手紙 - この投稿者のレビュー一覧を見る
二百メートを四十分かけて歩く「まりこ」の話
普通の人、酷いこと言う人、哀れむ人。
色んな人がいるけど、「まりこ」は、一歩ずつ進んで行く。
他人が、見落としがちなものを、しっかり見ている。そんな生き方。
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もともと短編集『ひとりぽっちの動物園』に収録されていたお話を抜き出して、長谷川集平さんの絵で絵本としてつくられた作品。灰谷健次郎と長谷川集平の素晴らしいお仕事。小学生のころ読みました。主人公まりこは障害のある子どもで、200mを40分かけて歩く。そういう子のことを一生懸命理解しなくちゃと思いながら読んでいたような気がする。大人になって読むとそれがいかに難しいことなのかを知る。大人になったら解決するのでは全然なかった。戦争、宗教…自分と違う人間といかにコミュニケーションするか。これこそ人間にとって一番の問題だったのだ。
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心や体に障害を持った子どもたちをどのように受け止め、理解するか、教師として大切な資質です。ですから、「障害を持っているからこそ、私たちよりもいっそう厳しい人生を送っているはずだ。だから、そんな子どもたちに私たちは励まされるのだ。」という作者の言葉に耳を傾ける必要があるのです。その具体的な例に驚かされるのです。まりこの日常から多くのことを学びました。今もその時の感動が鮮烈に残っています。教師を目指す者は一度は手にしたい本です。
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なんて素直に心にしみ込んでくる本だろうと思う。自分は障害者に対して、はたして実際どう対応しているだろうと考えさせられた。きっとまずは自分の頭で考えることが第一歩なのだと、大きな一歩なのだと思わせてくれた。