紙の本
謎を解き明かすようでいて深まる謎
2004/05/13 22:51
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:由貴 - この投稿者のレビュー一覧を見る
壮大なグイン・サーガの記念すべき外伝1巻。
本編を1巻でも読んだなら、この物語に引き込まれないはずはない。
謎だらけの豹頭の戦士グインがケイロニアの王となっているところから物語は始まる。本編をまだあまり読んでいない時点では、この話がどの辺りに絡んでくるのか悩むところかもしれない。
色々な解答が撒き散らされているようでいて、その殆どがやはり謎なのである。
本編と違う雰囲気に感じるのは、妖魔や魔術がふんだんに出てくる事かもしれない。この外伝1は他の外伝に比べて、妖しい感じが漂っている。
この外伝1を頭の隅に置いて、本編を読み進めて欲しい。
これ一冊でも十分楽しめると思うけれど、この一冊を読んだらもうグイン・サーガの魅力から逃れられないかもしれない。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本編との関わりを持つ物語。話が始まった頃に発表されているため本編が追い着くまでかなりの巻数を要する。本編にある後書きはなし。
投稿元:
レビューを見る
幾多の冒険をへたのち、いまは中原の大国ケイロニアの王となった豹頭の戦士グイン。だが、数奇なる運命の糸に導かれる彼には、平穏な日々の訪れることはなかった。邪悪なものの影は、まず恐るべき悪疫の姿をとってケイロニアの都サイロンを襲った。しかし、それはサイロンが迎える災厄のほんの一端でしかなかったのだ!――グインと邪悪なものとの人知を越えた死闘が始まった。グイン・サーガ中の1エピソード、ここに登場
投稿元:
レビューを見る
文句なしに好きです。グイン・サーガの醍醐味がぎゅっとつまったような一冊。
やっと本編がここに繋がったというのに・・・ああ・・・
投稿元:
レビューを見る
物語は本編よりかなり後の時代を描きます。
グインはケイロニアの王となっていますが、その首都サイロンに黒死病の嵐が巻き起こります。グインはそれを防ぎますが、それは本当の恐怖の前触れでしかないのでした。
600年に1度の惑星直列。そして、そのカギを握るグインをめがけ、太古から生きながらえてきた魔道師たちが襲いかかります。
そして、意外な人物が最大の敵であると知れ、グインはいよいよ追い込まれます。
グインは自らに降りかかった災厄を振り払うことができるのか?
まさに息をもつかせぬ展開。人知を超えた魔道の炸裂。勢いであっという間に読み切れる傑作ですよ。
プロローグ
サイロンの悪夢
ルールパの顔
七人の魔道師
黒魔肢の死闘
エピローグ
著者:栗本薫(1953-2009、葛飾区、作家)
解説:鏡明(1948-、山形県、小説家)
投稿元:
レビューを見る
再読。最初に読んだ時はもっと魔界的なものを感じたのですが、今回はさらりと読めました。グインの世界を最初より知っているからかもしれません。
政治的な駆け引きの巻も三国志的な要素で面白いのですが、ファンタジーなので剣と妖の登場するこういう巻も胸躍ります。
グイン正伝も半ばぐらいしか読んでいないので幾分的外れな感想になるかもしれませんが、シルヴィアのグインに対する言葉に違和感があります。私が読んでいない後半にいろいろなことがあってのことだと思いますが、グインって報われないなぁ・・と思ってしまいました。まぁ、ヴァルーサがいるからいいけど^^
投稿元:
レビューを見る
これこそグイン・サーガというもの。まだ1巻目だからこの先わからないけど。本編はグインのサーガというよりも他のキャラが輝いていてグインの存在も霞みがちだから・・・。とは言っても本編もまだ6巻目を読了したところなので、この先きっちりグインのサーガとなるのかもしれないけど。本編のイシュトヴァーンは上手いことやって食いっぱぐれのない人生を歩んでいるんだなー、ということは明らかになった。後、原作者の亡くなり百巻越えもしているのに、本文中にてグインはまだ自分探しの途中なのだと驚愕中。先は長そう。
投稿元:
レビューを見る
加藤直之氏の手掛ける超絶ファンタジック挿絵が冒頭のカラーしかないのがちょっぴり残念。
本編から十数年後の世界線とのことで、グインを取り巻く環境も一変。
ヒロインもヴァルーサに代替わり。
グインとの恋愛フラグ、逆転ホームラン過ぎんか。
投稿元:
レビューを見る
記念すべき外伝第1巻。本当におもしろくて何度読んだかわからないぐらいです。
これが発刊したときには、まだ本編では「ノスフェラスの王」だったグインが、「ケイロニア豹頭王」と呼ばれているんですよ。(いづれはたどり着きましたが)
最初読んだときは、「豹頭王」・・・ケイロニアの王まで行くんだ、とわくわくしていました。
グインサーガの全てがここに詰まっていると言っても過言ではない、これは最高におもしろい小説です。