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紙の本
匿名の(おびえた)依頼人
2004/08/20 23:31
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投稿者:APRICOT - この投稿者のレビュー一覧を見る
ペリー・メイスン・シリーズの1950年の第36作。
メイスン物の冒頭が突飛なのは毎度の事だが、本書はかなり異例。メイスンがナイトクラブでくつろいでいると、名前を名乗らぬ女が突然電話をかけてきて、差し迫った様子で、さほど差し迫ったとは思えない頼み事をする。メイスンは通常なら、そのような匿名の依頼はうっちゃるのだが、女のおびえきった、死に物狂いの口調に動かされ、行動を開始する。
メイスンはようやくそれらしい女を見つけるが、なぜか彼女は電話をかけた事を頑として否定する。なぜこの期に及んでまで、そんな無意味と思える隠し立てをするのか? あるいは…? 本書で最も興味深い謎である。この謎の答えがいいかげんだったり、こじつけめいたものだったら、ガッカリしただろうが、期待にそむかぬものだった。伏線が良く出来ている。
また、“片目の証人”が何を意味するのか? これも、証人の目が悪いといった単純なものでは全くなく、やはり期待にそむかなかった。
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