紙の本
個性豊かで懲りない面々
2022/07/03 03:34
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
「お前にしかできん頼み事」のひと言で、毎回大親分に振り回される不死身の哲に笑わされます。レスラー崩れの荒巻や、シティーボーイ原田など任侠道に似つかわしくないメンバーばかりですね。
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以下のページへどうぞ。http://blog.livedoor.jp/subekaraku/archives/2009208.html
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私の中でのご都合主義小説の大家、小林信彦のそのものイメージの1冊。馬鹿馬鹿しくてほろりとくる、映画化でやっさんがやったのが良かったんだよなぁ。
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任侠道からシティ・ヤクザに変身! 大親分の指令のもとに背なの唐獅子もびっくりの改革が始まった! ギャグとパロディの狂宴
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これだけ社会におおっぴらに活動してるそちらの稼業の方々がいらっしゃるだろうか?
ダークさんとかもうほんと、堅気の仕事ですよね・・・
組長もいったい何をして暮らしているのやら。
題材は題材なのに、ほのぼのしてるところがいい。
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アマゾンで購入する。正直、期待はずれでした。別に、つまらないわけではありません。僕の期待値が高すぎただけです。それだけです。
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既存のタイトルを作品内に散りばめることが笑いに結びついていない。大親分はジャー・ジャー・ビンクス並みのうざさだし、ブルドッグのギャグも笑えない。
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オヨヨ大統領シリーズもそうだが、小林氏のパロディーは、その時代の空気がわからない人には理解できないのではないか。大親分の「キャンディーズ」狂いや、スーパーマン・スターウォーズ、ニューヨーク崇拝等、あの時代の空気をよく切り取っている。今の人が見ても、そのちりばめられたギャグに気がつかないだろう。あの時代のノスタルジーとともに何度も読み返し、つい,にやっとしてしまう。全17作シリーズであるが、最高なのは「源氏物語」である。
文庫版では、筒井康隆が詳細にギャグの出典調べをしている。
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昔母の本棚にあって読んでみたら、
タイムリーにわかることは全然ないのに
すごく面白かった本を久しぶりに図書館で発見。
再読して、相変わらず楽しかった。
哲さんの今はない渋さがかっこいいが
かなりかわいそう
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なんと初版は1981(昭和56)年。私が購入したのは2009(平成21)年の21刷。ずっと売れ続けていることがそれだけでも凄いです。
長い服役を終えて出所したヤクザの哲。ところが彼のおつとめの間に世の中はすっかり変わり、ヤクザもイメージが大事だと、社内報を作ることになっていた。その名も「唐獅子通信」。地元のTV局を買収して番組制作も手がけるらしく、とにかく哲にとってはワケのわからないことばかり。なのに組長は哲に舵取りを任せたいと言いだし……。
もとは短編1話のみの作品として発表されたのだそうです。短編を書くのは好きではないと公言する著者の小林信彦氏。1話発表してみればその反響大きく、あれよあれよという間に10話、文庫化されると500頁弱とボリューム大。なにせ、PCもケータイもスマホもない頃の話で時代を感じます。それでも、今も生き続けるものがちらほら現れるのが楽しい。
たとえば「唐獅子惑星戦争」では、『スターウォーズ』を観て衝撃を受けたヤクザの親分がすっかりスターウォーズかぶれに。おまえらも被れと言われて渡された帽子には“May the Force be with you”の文字。ちょっと英語ができるという子分が訳してみれば、「5月の問題の暴力はおどれらのおかげで残存する」、つまり「おどれらの努力にもかかわらず他の組との暴力沙汰は5月中には解決でけなんだ」になっちゃいます。大橋純子の『たそがれマイ・ラブ』の替え歌は傑作で、「千切れた指 すべり落ちた 五郎八茶碗 砕け散って」と、たちまちシティやくざの詩に。ピンクレディーやキャンディーズなど、昭和を彩る数々のヒット曲も懐かしければ、ホッピー、吉野屋、『スーパーマン』など、今なお健在なあれこれが嬉しい。
愛犬のブルドッグがアホだからと指を詰め、あげくの果てに剥製にしちゃったり、ドアベル代わりにそのブルドッグの剥製を用いて紐を引っ張らせたりと、今なら動物愛護団体から苦情が来る可能性もありそうな。(^^;
小林信彦氏は東京の下町に生まれ育ったのに、大阪弁が好きでたまらないのだとか。本作で大阪弁を駆使するために調査を重ねたというところも嬉しい限り。まちがいなく、大阪弁です。さまざまな当時の流行もののパロディーともなっていて、今となっては原典にたどり着くのが難しいと思っていたら、筒井康隆による、これ以上にない完璧な解説付き。
中だるみもあったりして、本当なら★3.5というところですが、著者に敬意を表して★4で。