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言わずと知れた名作ファンタジーです。
50歳過ぎのおやじが今さらオズでもないだろうと思われそうだけど、何度も映画化されているし、ストーリーも有名。でも、実際に読んだことはない、という事で読みました。
ファンタジーだけど、ここには魔法使いこそ出てきますが、妖精も巨人も出てきません。1900年当時ではかなり斬新な作品だったようです。
それに、この作品の重要な部分は「飛行」。ライト兄弟の初飛行が1903年、ツェッペリンの飛行艇が1900年。当時は飛行というのが最先端の技術としてもてはやされた時代なんですね。
色んな政治的、経済的な読み方もできるらしいけど、とりあえず単純に面白い。読者の予測を裏切るストーリー展開は息を突く暇もない。大人気になるわけだよねぇ。
原書名:The Wizard of Oz
著者:ライマン・フランク・ボーム(Baum, Lyman Frank, 1856-1919、アメリカ・ニューヨーク州、小説家)
訳者:松村達雄(1911-1990、大阪府、英文学者)
挿絵:やなせたかし(1919-2013、北区、漫画家)