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1981年に発行された古本で、京都の京都勧業館みやこメッセで開催していた古本まつりで見つけた。
出版から43年たっているが、2023年に読んでも興味深い。
外国人の観察に驚いたという話が載っている。
それはハーバード大学の社会学者・リースマンと著者が大阪の心斎橋を歩いていた時、日本で日本文化のいちばん何に関心を持ったかを聞いた。
すると、食堂の前にある実物模型、これがすばらしい発明だと言った。
これなら言葉が分からなくても指でさして注文できるし、どんなものかイメージしやすい。
都市の魅力とは何かを考えるに、盛り場というものに魅力があると言ったブラジル人に、著者は意表をつかれたと感想を述べている。
都市には地方にない魅力がある限り、首都圏に人が流れるのはどうにも止まらない。
人間関係の煩わしさもないし、自然に触れたければ電車やバスを利用すると、高尾山、御岳山、大山、三峯神社など手軽に行ける場所でリラックスできる。
間違っても話題になった福井県池田町のような所に行ってはいけない。
この他にも日本文化の様々な事柄を取り上げている。