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十二の肖像画による十二の物語 みんなのレビュー

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紙の本

絵画から広がる小説の世界。絵画への文章でのオマージュ。絵も楽しむためにはやはりこの大きさがほしいもの。

2007/09/28 14:33

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

1  2枚の中世、ルネッサンスヨーロッパの肖像画それぞれに、著者が数ページの物語をつけたものです。古本屋でなぜか気になって手に取った一冊ですが、いろんな意味で素敵な本なので紹介させていただきます。

 肖像画は、観る人それぞれにいろいろな言葉を語りかけ、人物の性格や背景を想像させるものです。この本の物語はそれぞれの絵画に対する著者のオマージュ、といってもいいのかもしれません。絵画に刺激され、著者が紡いだお話から、それを読んだ人がまた想像を膨らませていく、違ったお話を紡いでいく。絵も文章も、名作にはそういう力があることを改めて感じました。
 ティツィアーノの「自画像」につけられた話の題名は「怖れ」。レンブラントの「黄金の兜の男」には「偽り」という題名の話がつけられています。確かにこの男の伏せた目や寂しげな表情は、隠された何か、を感じさせます。タイトルの示すとおり、、少し暗い印象の話が多いのが少し寂しいですが、けちな総督の身に起こるちょっと滑稽でもある結末の「吝い(しわい)」という話などもあります。

 本のサイズはA4版。大型ですが、ページ数はそんなに多くないので画集を開くような感じで手にとれます。絵を楽しむにはこの大きさがやはり欲しいですね。表情や、背景の小さなものがお話に続いていることがわかったりします。
 居間に置いておき、少しくつろぎたい時に開いて絵を眺め、お話を一つ読む。画と、本と、どちらの興味の方にも開いてもらえるので、ちょっとお客様の時間を埋めたり、話のきっかけにしたりという役にも立ってくれます。これと双子のような「十二の風景画への十二の旅」もあります。

 辻邦生さんの著作は全集でないと入手しづらくなってしまったようですが、こういった「大型本」は「文章を読む」以外の要素も重要。是非手に入りやすくなってくれれば嬉しいです。

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