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トビウオのぼうやはびょうきです みんなのレビュー
- いぬい とみこ (作), 津田 櫓冬 (絵)
- 税込価格:1,320円(12pt)
- 出版社:金の星社
- 発行年月:1982.7
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絵本
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紙の本
核兵器がこの地球からなくなりますように
2000/08/31 08:32
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かれん - この投稿者のレビュー一覧を見る
1954年3月1日、太平洋上でアメリカの水爆実験がありました。
そこで何も知らずマグロをとっていた第5福竜丸の乗組員は、「死の灰」を浴びてしまいました。
このお話も、1954年 同じ太平洋上で起こったお話です。
それは、突然の出来事でした。
まるで、空が大火事のような真っ赤な夕焼け、海の水がぐらりと揺れる恐ろしい音がしました。
その後、雪のように降りつづける、白いふわふわな粉。
トビウオ坊やは、面白がって、その白い粉の上を飛んで歩きました。
その後、トビウオの坊やは、白い粉(死の灰)を被った為、強烈な頭痛に苦しみます。
医者という医者に診せ、薬屋さんを探すおかあちゃんトビウオ。
どうにかして、我が子のこの苦しみを救いたい。
おかあちゃんトビウオの事を考えると涙が出ます。
水爆実験さえしなければ、罪のない人たちがこんなに苦しまなくてすんだのに。
たくさん死んでいった魚たち。その無駄な死もなかったのに。
第5福竜丸の無線長、久保山さんの最期の言葉が印象的です。
「自分が人類史上最後の被爆者であるように。」
2度とこういう悲劇は起こしたらいけない事だし、
時代は変わっても、いつまでも忘れてはいけないことだと思います。
…核兵器がこの地球からなくなりますように。
紙の本
道徳の時間に絵本は読んでもらってる?
2002/05/12 00:04
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひえろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私がこの本を知ったのは、小学校3年生のとき。担任の先生が道徳の時間に本を読んでくれる習慣が有り、強烈なイメージが今でも残っているのがこの本です。
結局、お母さんトビウオが必死で病気の治療法を知る人(魚?)を探しまわるのにもかかわらず、トビウオのぼうや病気のまま。
本を読み終わった後に、先生は「人間には治せると思う?」と私達に問いました。絵本の癖になんの救いも無い話を聞かされ、すっかり動転して大多数が半べそをかいてる状態で、クラス中が必死に「治せるよ!」「人間のお医者さんに連れてけばいいんだよ!」と叫んでいた記憶があります。子供の頃は漠然と「大人の人間に出来ない事はない」と信じているから。
だから、トビウオのぼうやの病気が人間のお医者さんにも治せない事、人間の中にも同じ病気にかかって苦しんでる人が居ること、そして彼らがその病気の為に死んでしまう事を知ったことは世界がひっくり返るほどのショックでした。
散らかしたら片付ける。傷つけたら謝る。突き詰めてみれば酷く簡単な事なのに、気が付かないまま突き進む愚かな人間たち。政治家の余計ないい訳や、改ざんが繰り返される歴史書よりも一冊の絵本が多くを語る事があります。
この本は、ずっと読み次いで行きたい。
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