紙の本
古典だが…
2013/02/04 17:19
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投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
古典的名著扱いされる事が多い本だが、正直なところ記憶に残る部分は少ない。日本文化を外国人が評価してくれることで読書の快感を得るという需要以外ならいらないような気がする。
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日本人が持つ精神的世界を真に理解するために弓術を会得していった著者の体験記。日本の武道や伝統的な芸能が持つ精神的なもの、直観の世界を西洋人である著者がロジカルに記している点で大変興味深い一冊と言える。今日に生きる我々が日本に関して考えるうえでの良書ともいえる。
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よく云えば辛抱強い、悪く云えばしつこい、ヘリゲルさん。当てると当たるの違い。本文の短さを乗り越えて出版にこぎつけた彼の周辺の方々に感服です。
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初心者には毒です。
昇段審査前に読むと頭が空っぽになるんじゃないかと思います。
気をつけてください。
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薄くてページあたりの文字量が少ないのでささっと読める。でもその内容は10年かかっても得られないかもしれないような深いものである。
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オイゲンへリゲルっていうドイツ人が日本の弓術を会得するっていうこと自体に萌えた。頭の固いドイツ人が。(わけのわからない上から目線)いや、理論派じゃないですか、ドイツ人、、それで、、
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弓道を始めてから興味を持ち手にとった本である。師は素晴らしき人物である。目を閉じてでも的に向かう心の乱れはもとより、射も乱れず、美しい。これに憧れ射形を重要視し始めた。
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1/4読了
思ったより、さくっと読む。
生け花とか、お茶とか日本の習い事に興味がないわけじゃないので、面白く読んだ。何事も経験をもって、習得していくという考え方は好きだ。
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弓術はやったことがないので、ちょっと読んでみたい。これは実践論ではなく精神論が多いみたいですが・・・まぁ、古書なので、一応読んでおきたい。
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ここで語られているのは、武術あるいは武道としての弓ではない。それは著者・ヘリゲルが学んだ弓術がすでに戦いを忘れた果てのそれだったからであるが、同時に彼の修業の目的が、東洋的な神秘への接近だったからでもある。
近代ドイツ人たる哲学者・ヘリゲルは、たとえば十三世紀ドイツ神秘主義の源泉たるマイスター・エックハルトの思想の理解に困難を感じていたゆえに、解決の一助として日本文化を学ぼうと考えたようである。そんな彼にとっては、精神的な鍛錬、精神修養という側面で語られることの多い弓術が、好都合な対象だったといえよう。しかし、稽古の現場では、合理主義的なヘリゲルの思考と弓術師範の指導との間に軋轢が生じることになる。その精神的に(も)過酷な修業過程の真摯な回顧は一読に値するものだし、技能の習得過程とはいかなるものかの見事な報告ともなっている。
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列子の弓術の話と同じくらい面白いですね。
目隠しして暗闇で、同じ位置に矢を射れる人がいたんですね。
日本の弓術も凄いです。
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私が定期的にコラムを読んでいる橋本大也氏と佐藤知一氏の両名の書評で高評価を得ていた一冊。
これは読まないわけにはいかないでしょう。
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岩波文庫にしては読みやすい。てかなんでこの本が文庫なんだろ。
新書でもいいでしょ。まーそんなことはどうでもいいか。
外国人が、日本の弓道を習いながら、どんどん弓道の心得を習得していく実体験ルポ。
筆者の気持ちが率直にわかりやすく書いてあるので読んでて楽しい。
日本人が言語化できてなかった「弓道の心」をうまく表現してる気がする。
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【090628】闇に鉄砲
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目を閉じる。
手近にあった豆絞りで更に目隠しをした。
視界は遮られるが漆黒というわけではない。
仕方が無い。
頭の中で真っ暗な闇をイメージした。
耳を澄まし神経を研ぐ。
的は闇の彼方にある。
動かないのだ。
小さく仄かな点のような明かりを思う。
息を殺して心を静める。
頭の中で明かりが少し大きくなる。
確信をもって放つ。
手ごたえはあった。
くぐもった呻きがした。
間違いない。
頭の中の闇のなかで再び狙いを定める。
微かな息遣い。
自分の呼吸が鼓動が分かる。
手が震える。
大きくゆっくり息を整える。
心が穏やかになる。
打つ。
風を切る音。
小気味よい音。
的中。
声。
しばらくは目隠しをしたまま余韻に耽る。
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大正16年、ドイツの哲学者が日本で弓術を学んだ。
国に戻り弓術について講演をした。その訳書である。
免許皆伝の書とはこんな雰囲気なのかもしれない。
理解する、ということは、考えて行き着くのではなく、体得するものなのだな、と感じた。
実に読みよい、面白い本。