サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

ブックオフ宅本便ポイント増量キャンペーン ~4/15

hontoレビュー

君たちはどう生きるか みんなのレビュー

文庫

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー757件

みんなの評価4.4

評価内訳

747 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

個人的にはつらい本であること

2008/05/20 22:12

35人中、27人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本には辛い思い出がある。

 高校時代の友人が 三年生の時に血液の病気で倒れた。かなりの日数を休みながらも なんとか卒業には漕ぎ着けた。卒業したものの 具合は一進一退で 自宅で養生しながら 大学受験を目指す日々が続いていた。

 そんな彼に 送った本が 本書である。

 彼は結局卒業した年の9月にこの世を去った。

 お葬式の際に 彼の母親と話をする機会があった。彼は最後は目を動かすと眼底出血をするので 本を読む際にも 本を動かして読んでいたという。そんな 最後の読書の一冊に本書があったという。

 目に負担をかけるようなものを贈ったことに自責の念が駆られたし また この本の題名の残酷さに気がついたのも その時だった。
 彼が最後に「生きたいけれど 辛いからもういいや」と母親に話したという。そんな彼の傍らに かような題名の本があったとしたら そんな皮肉は無いのではないか。

 それが25年経った今でも僕には辛いのだ。それ以来 この本を読む機会は無い。読む気がしない。面白い本だったのだが。

 いつか もう一度読む日は来ると思っている。彼と再会する日がいつか来たとしたら その時に この本の話になるかもしれないから。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

生き方に迷ったとき、きっと、大切なことを教えてくれます。

2005/04/17 14:28

16人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ブランドン - この投稿者のレビュー一覧を見る

もし子供ができて中学生になったら、薦めてあげたいなぁと思う本。
で、私も後でこっそり読もう♪みたいな。
物語形式で、主人公は中学生のコペル君。彼の成長にあわせて
叔父さんが語りかける文章です。
子育て関係の本でもそうですが、子供への語りかけには、
物の本質や考え方の真理が、「ハッ(゜Д゜)」とするくらい
簡単な説明であらわれます。
いわれるとそうなんだけど、そういわれるまで全然気づかない(笑)。
人間の弱さ、大切さ、過ちとは、悩みとは。
そんな普段の生活では、考えることをやめてしまう重めのテーマを、
叔父さんのやわらかい例え話の中に、スッと考えさせてくれる。
すごく読みやすいけど、けっして子供っぽくない。
哲学書です!
書かれた時代がちょっと古いので、
言葉遣いは、逆に新鮮なはず!
他の本の書評はこちらです。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

社会科学的認識に支えられた倫理・モラルを

2002/12/12 15:18

12人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Helena - この投稿者のレビュー一覧を見る

 満州事変と同じ年に刊行されたこの本は、もはや「古典」。70年以上前に書かれたにもかかわらず、古くささを全く感じさせない。読むのは何度目かだが、やはり、名著だと思う。
 
 『日本少国民』の最後の配本であった本書は、シリーズの中の位置づけとしては、「倫理」がテーマだったらしい。
 もちろん内容は、倫理やモラルというものを正面から扱っている。が、その質が、社会科学的認識に支えられた倫理・モラルであるという点に、私は魅力を感じる。
 
 巻末の丸山真男の「『君たちはどう生きるか』をめぐる回想」でも、この点に触れられている。そして、「戦後「修身」が「社会科」に統合されたことの、本当の意味が見事にこの『少国民文庫』の一冊のなかに先取りされているからです」[325頁]と述べられている。
 
 すでに、高校においては「社会科」が解体され、ちょっと古いけれど、『国民の道徳』が非常に売れたというここ数年の動き。もう一度、戦後、「修身」が「社会科」に統合されたことの意味を問い直してほしい。そして、改めて、社会科学的な認識に基づいた倫理・モラル・道徳観を確立していくことを考えていかなくてはならないと思う。

 『君たちはどう生きるか』は、まさに今、もう一度読み返されなければならない「古典」だ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

自分で考える力

2017/11/03 17:58

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

良書が埋もれてしまうということが多々ありこの作品もその一つ。愚作が氾濫する中、何かに取り上げられなければ忘れてしまうのは残念だ。哲学的なことがわかりやすく日常の出来事から心に染み入るように感じられるこの本は名作だ。発表された時代は背景も感じられる一方、いくら時代が進んでも普遍的な道徳心というものがあるものだ。若いうちに出会っておきたい逸品である。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

「普遍的」とはこういうことか

2011/11/04 08:23

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のちもち - この投稿者のレビュー一覧を見る

まだ読んでいなかったことが珍しいくらいの名著は、1930年代に書かれたものとは思えないほど、刺激的でした。多感な時期(中学から高校)を迎え、社会との接触が多くなりはじめる時期に遭遇する「事件」それに伴う「悩み」、 おじさんから「深い」アドバイスを得て、それを糧に成長する姿...
もちろん今の自分は、おじさん=アドバイスをする側の年齢(あ、それを優に超えているわ...)、立場であり、本来の本書は「若者」に向けてのメッセージであろうとは思う。その点からいえば、年長者として、『おじさん』のように、深みのある、相手に考えさせるような、或いは、数年後、成人した後になって意味がわかってくるような、そんなアドバイスができているのか?という(強い)疑念が生じる。単純な「その場」のアドバイスはできていても、「未来のため」の話はできているのだろうか。確かに職場という場面においては「その場」のケースが多いのだけれども、家庭(親から子へ)と同様に、「未来」という点も必要であろうと思う。イメージとして「職人」のフィールドに近いのかもしれないけれども、必要なことだよね。
あまりにもこの本を読むのが遅くなりすぎたので、そういう「大人」になりきれているのか、という(本書の直接的なメッセージとは異なる)ところに視点が行きつつあったが、途中から、主人公たる「少年」の立場に移転していった。すなわち、おじさんのアドバイスを「聞く」側にアタマが寄ってきてしまった。過ちとそれに縛られる苦悩、いろいろな(自らとは異なる)環境にある友人とのつながり、生命の尊さと力強さ、人間とは生きるとは何かという概念、少年時代に初めて触れる社会の中で戸惑いながら、左右に揺れながらも、周りの人の支えを感じながら、目はまっすぐに前を見据える。そんな姿勢は、考えてみれば、少年時代特有のものではない。大人になっても、もっと大人になっても、そんなことに当たってしまうことは多々あるのだ。その時に感じることも、本書に出てくる少年と同じ、周りの人たちの支えだったり、挫折から得られる力強さだったり、するわけで。
本書の少年のごとく、おじさんからメッセージを素直に受け入れていこうと思った。「成長」のシロは、確かに少ないけれど、まだ「終わり」ではない、はず。だから「少年」のように、前を向いて進んで行こう、って思う。早く読めばよかったと思いつつも、今読んだからよかった、とも思う。名著って、普遍的だ。

【ことば】君は、毎日の生活に必要な品物ということから考えると...なに一つ生産していない。しかし、自分では気づかないうちに、ほかの点で、ある大きなものを、日々生み出しているのだ...誰でも、一生のうちに必ずこの答えを見つけなくてはならない...


この世に生を受けた人間として、どのような価値を生み出していくのか。何を誰にどんなふうに。もう生み出されているのかもしれないし、これからなのかもしれない。この答えを見つけるまでは、前に進んでいかなくてはならない、ね。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

甥のコペル君におじさんが哲学的内容を教示するというものです

2018/08/01 14:26

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

これは2017年に漫画版がベストセラーになった。内容は、甥のコペル君(このあだ名もこの本の内容を大きく暗示している)におじさんが哲学的内容を教示するというものです。コペル君は中学一年生なので、それくらいの年齢でもわかるように書かれている。ただしコペル君はかなり聡明な中学生ですが。この本は戦前に書かれたらしいが、その時期にこのような素晴らしい本が出版されていたことは驚きだ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

時代を超えて問われる問題

2018/05/27 11:11

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ヒトコ - この投稿者のレビュー一覧を見る

書店平積みを横目で見て、タイトルのストレートさで手に取る気になれなかったが、「別冊100分 de 名著」池上さんの解説で興味を持って読んでみた。
アドラー関連本や、「本当の大人になるための心理学」と一脈通じる所がある。80年前の児童書だが、今大人にも読まれる理由が解る。

父親を早くに喪った主人公の旧制中学生コペル君と、その成長を見守る若いのに見識が高い叔父さんとの交流という形式で、コペル君の周りで起こる出来事とそれに対する思いや悩みが語られる。コペル君、そして読者の君たちは、どうしたいと判断して、どう生きるのか、と問いかけられる。
中高生のお子さんのいる方、親子で読んでみるのもいいかも。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

中学生以上の子たちへ

2016/12/13 01:08

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:サエラ - この投稿者のレビュー一覧を見る

私はこの本を高校に入学する前に読んだ。友達の高校が入学前の参考図書として紹介していた物で、その繋がりで気になり、読み出した物だった。
これは少年とその友達、父親との何気ない日常の中で見つけるかけがえのないものが描かれている。普段の生活と照らし合わせて読んでほしい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

名作

2022/07/31 22:21

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひーたん - この投稿者のレビュー一覧を見る

表現の自由が制限されていた時代に出版された一冊。
80年前に作られた物語の形をとった人生訓だが、令和の時代でも充分伝わる名作。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

途中ですが

2020/12/23 18:23

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:MR1110 - この投稿者のレビュー一覧を見る

息子の為に購入しましたが、全く響かなかったので自分で読むことに。元々気になっていた本書。まだ半分くらいしか読めていませんが、大人でも大変ためになると思いました。既に人生折り返しているくらいの年齢ですが、、日々大切に生きていかなくてはと思わされる一冊です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

吉野源三郎氏の児童文学という形をとった教養教育の古典です!

2020/04/29 10:24

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、昭和を代表する進歩的知識人であり、児童文学者としても知られる吉野源三郎氏による書で、児童文学という形をとった教養教育の古典としても知られる書です。同書の内容は次のようです。旧制中学2年(15歳)の主人公であるコペル君こと本田潤一は、学業優秀でスポーツも卒なくこなし、いたずらが過ぎるために級長にこそなれないがある程度の人望はあります。父親は亡くなるまで銀行の重役で、家には女中とばあやがいました。同級生には実業家や大学教授、医者の息子が多く、クラスの話題はスキー場や映画館、銀座や避暑地にも及ぶものでした。コペル君は友人たちと学校生活を送る中で、さまざまな出来事を経験し、観察していきます。そして、各章のあとに続いて、その日の話を聞いた叔父さんがコペル君に書いたノートという体裁で、「ものの見方」や社会の「構造」、「関係性」といったテーマが語られていきます。ぜひ、この一冊を読んでみてください。なかなか示唆に富んだ内容です!

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2004/10/18 22:41

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/04/19 18:10

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/08/08 13:30

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/10/16 01:27

投稿元:ブクログ

レビューを見る

747 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。